2014年2月28日金曜日

利尻・礼文の旅 2012/夏 (213) 「斜線道路」

サイクル橋の草分け

上富良野町の道道 353 号線を西に向かいます。
途中でこんな名前の橋を見かけたのですが……。英語なのか、それともアイヌ語なのか……。
「サイクル橋」の次は「草分ゲート」です。この「草分」は地名っぽいのですが、何故に「草分」なのか、由来は解らずじまい。
ちなみに「草分橋」もありました。

良くある光景

自衛隊のトラックの後について、JR 富良野線の踏切を渡ります。
そのままの車列で上富良野町の市街地へ。

斜線道路

上富良野の市街地を抜けて、「斜線道路」で富良野に向かいます。
どの辺が「斜線」なのかと言うと……。このあたりの道路は格子状になっているのですが、「斜線道路」は格子を斜めに横切るように走っているから、です。要するに……


見ての通り、ということですね(笑)。そういうわけで、交差点もこんな感じになってしまいます。
やがて「斜線道路」は「東 9 線」(かな?)と合流して、中富良野町へと向かいます。

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2014年2月27日木曜日

利尻・礼文の旅 2012/夏 (212) 「くまー!」

「青い池」を後に

「青い池」を堪能したので、駐車場に戻ります。9 月の平日の朝ですが、結構な数の車が停まっていますね。
道道 966 号線をちょいと戻って、白金インフォメーションセンターに向かいます。

白金インフォメーションセンター

これがインフォメーションセンター……ではなくて、「青い池」駐車場でも案内のあったトイレ、ですね。
で、インフォメーションセンターはこちら。小振りですがなかなか立派な建物です。
さっそく中に入ろうとしたのですが……なぬ!?
入口にはなんと網戸が。……夏場は虫が多いのでしょうね。

くまー!

さて。インフォメーションセンターでお土産などを買い求めて、再び出発です。ちょうどインフォメーションセンター前の交差点が起点になっている、道道 353 号線で上富良野へ向かいます。
「しろがねダム」の方向に坂を登っていくと、ほどなく上富良野町との町境です。
上富良野町に入ってすぐのところには、こんな立て看板も。なかなかインパクトのある良いデザインですね(笑)。

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2014年2月26日水曜日

利尻・礼文の旅 2012/夏 (211) 「青い池」

この先「青い池」

「青い池」の堰堤にやってきました。右手に池が広がります。
確かに、普通の池よりちょっと乳白色の、まるで入浴剤のような色をしていることが見て取れます。
歩を進めていくと……。おお、これはまさしく……!

「青い池」四変化

光の加減もありますので、ここで何枚か続けてご覧ください。まずはやや緑っぽいものから。
続いて、色の濃いものを。
上空の雲が反射したものも。
そして、ちょっとしっとりした感じのものを。

撤収っ!

堰堤には柵があって、このように警告文が記されています。
この「青い池」の堰堤は、もともとは土石流災害から下流を守るために設けられたものですので、池の反対側にはテトラポットが堆く積まれています。
それでは、池の青さを十分に堪能したので、池の畔の堰堤をやってきた方向に戻ることとしましょう。

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2014年2月25日火曜日

利尻・礼文の旅 2012/夏 (210) 「『青い池』は何故青いのか」

行く手を阻むいつものマーク

駐車場の先は、一般車両は通行止めになっています。
ということで、駐車場に車を停めて……
「青い池」見物へと出かけましょう。

何故青いのか

「青い池」が有名になったのは比較的最近のことなので、「青い池案内図」もまだまだピッカピカです。
どうして、池の水が普通の池や川以上に青く見えるのか、という話ですが……
「※『青い池』の水が青く見える明確な原因は解明されておりません。」ですか。まぁ、謎は謎のままにしておいてもいいのかも知れませんね。

まずは注意書きから

では、歩道を歩いていきましょう。
池が見えてきました……が、その前に。
「十勝岳火山対策の為の砂防施設です。危ない箇所もありますのでご注意ください。」との注意書きが。気をつけていきましょう。

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2014年2月24日月曜日

利尻・礼文の旅 2012/夏 (209) 「白い道の先には」

白い道

美瑛町某所に向かっています。逆光補正のために白っぽい画像ですいません。
やがて道は森の木々に囲まれ……
「白金インフォメーションセンター」の前を通り過ぎ……
森の中の一本道を進んでいくと……
いきなり到着です。

青い池

到着したのは、工事用車両出入口……ではなくて、「青い池」です。
誘導の通りに左折してみると……なんと未舗装のダート路。いずれは舗装されるのでしょうか。ただ、北海道のような寒冷地では、舗装路面のメンテナンス費用が結構嵩むので……どうなるのでしょう。
ダート路を少し進むと、「青い池駐車場」に到着です。
「駐車場」とは言ってもご覧の通り、ダートに整地して杭を打っただけの場所なので、この近くにトイレはありません。トイレに行きたければインフォメーションセンターまで戻ってくださいね、ということですね。

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2014年2月23日日曜日

北海道のアイヌ語地名 (179) 「ヌッカクシ富良野川・ベベルイ川・上ホロカメットク山」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。
(この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである)

ヌッカクシ富良野川

nupka-kus-{hura-nu-i}
野原・通っている・{富良野川}

(典拠あり、類型あり)
富良野駅の近くにある花園橋のあたりで富良野川と合流する支流の名前です。「ヌッカクシ」とはまた珍妙な語感ですが、果たしてその由来は……? 今回も、例によって山田秀三さんの「北海道の地名」から。

明治29年図ではヌㇷ゚カクシフラヌイ川と書かれている。
(山田秀三「北海道の地名」草風館 p.70 より引用)
ふむふむ、なるほど。nupka-kus-{hura-nu-i} で「野原・通っている・富良野川」ということですね。小書きの「ㇷ゚」は日本語では使わない文字なので、どこかのタイミングで「ㇷ゚」が「ッ」と誤って転記されてしまったものが残ってしまったのでしょうね。まだ傷は浅いので、ぜひ「ヌプカクシ」に戻してもらいたいものです。

ベベルイ川

pe-pe-ruy?
水・水・甚だしい
pi-pi-ruy?
石・石・甚だしい

(? = 典拠あるが疑問点あり、類型あり)
ヌッカクシ富良野川の南側を並行して流れている川の名前です。さて、その由来は……? 今回は、更科源蔵さんの「アイヌ語地名解」から。

富良野市にある製麻工場の東を流れているこの川が地名の発祥地で、五万分地図でもベベルイとなっているが、明治二十九年の地図ではペペルイとある。
(更科源蔵「更科源蔵アイヌ関係著作集〈6〉アイヌ語地名解」みやま書房 p.120 より引用)
ふむふむ。今は濁音の「ベベ」ですが、昔は半濁音の「ペペ」だったのですね。

富良野ではベベルイと呼んでいるが、上富良野と中富良野町ではペペルイと呼んでおり一定していない。
(更科源蔵「更科源蔵アイヌ関係著作集〈6〉アイヌ語地名解」みやま書房 p.120 より引用)
へぇー。さすが濁音と半濁音を区別しないアイヌ語の地名ですねぇ。

ペペは水がちらばっている所で「水また水」の意味である。ルイは解けているところという意味で、雪解けのころのように、水があちこちにたまっている所をさすのだと思われる。
(更科源蔵「更科源蔵アイヌ関係著作集〈6〉アイヌ語地名解」みやま書房 p.120 より引用)
ほうほう。pe-pe-ru-i で「水・水・解けている・ところ」というのですね。

この川には沼地が多くあったのでそう呼ばれたのであろう。
(更科源蔵「更科源蔵アイヌ関係著作集〈6〉アイヌ語地名解」みやま書房 p.120 より引用)
うーむ。説得力があるような、無いような……。ru-i という形は、あんまり聞いたことが無いような気がします。

一方で、山田秀三さんは次のように記しています。

この意味は分からなくなっている。
(山田秀三「北海道の地名」草風館 p.69 より引用)
(汗)。続きを見てみましょう。

そのまま読めばぺ・ぺ・ルイ(pe-pe-rui 水・水・甚だしい)である。
(山田秀三「北海道の地名」草風館 p.69 より引用)
ふむふむ。pe-pe-ruy で「水・水・甚だしい」と解釈したのですね。なるほど、ということだと「ルイルイ」は(ry

松浦氏十勝日誌は「ヘヘルイ。大石川。サツテクペペルイ(注:支流の名)。転太石磊々」と書いた。それから見るとピ・ピ・ルイ(石・石・甚だしい,多い)であったかもしれない。
(山田秀三「北海道の地名」草風館 p.69-70 より引用)
あー、これも可能性はありそうですね。というのも、ベベルイ川の流域を見た感じでは、そんなに広そうには見えないのです。そして、源流は十勝岳のあたりなので、石は豊富に供給されそうに思えるのですね。

というわけで、案外 pi-pi-ruy で「石・石・甚だしい」が正解なのかも、と思い始めています。

上ホロカメットク山

horka-mem-etok??
後戻りする・泉地・水源

(?? = 典拠未確認、類型あり)
十勝岳連峰を構成する山の一つで、十勝岳の南西隣にあります。標高 1920 m は十勝岳、美瑛岳に次いで高いものです。ヌッカクシ富良野川やベベルイ川の水源地も近いですね。

さて、今回は Wikipedia を見てみます。

「ホロカメットク」の山名はアイヌ語に由来するが、語源は諸説あり決定的なものはない。
(Wikipedia 日本語版「上ホロカメットク山」より引用)
ふむふむ。確かに「いつもの参考文献」にはそれっぽい地名解は見当たらないようです。「ホロカメットク」という語感からは、horka-mem-etok という解が想像できるのですがどうでしょう。これだと「後戻りする・泉地・水源」といった意味になります。

horka は「後戻りする」という意味ですが、これは「逆流する」という意味ではなく、たとえば南から北に流れていた川が上流部で 180 度向きを変えて北から南に流れていたりする場合に使われます。horka な川に沿って歩くのは遠回りになるので、こういった名前で呼ぶことで気をつけていたのでしょう。

で、例によって「ホロカメットク」は川の名前から出ていたのでは無いかと想像しているわけですが、このあたりで horka な川といえば、南を流れるシーソラプチ川なのかなぁ、と思ったりしています。ただ、シーソラプチ川はシーソラプチ川であって「ホロカメットク川」では無いので、ちょっと無理がありますね……。

まぁ、とりあえず試案ということで(逃げたか)。

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2014年2月22日土曜日

北海道のアイヌ語地名 (178) 「江幌・江花・渋毛牛」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。
(この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである)

江幌(えほろ)

e-horka-an-pet
頭・後戻りする・である・川

(典拠あり、類型あり)
上富良野町北西部の地名です。上富良野町は「日の出」といった和名も散見されるのですが、「江幌」はアイヌ語由来の地名っぽいですね。

地形図を見ると、近くに「トラシエホロカンベツ川」があり、またその隣には「江幌完別川」もあります。「エホロカンベツ」が「江幌完別」になったのであれば、なかなか傑作な当て字ですよね。

では、山田秀三さんの「北海道の地名」を見てみましょう。

明治29年5万分図ではエホロカアンペッ。つまりエ・ホロカ・アン・ペッ「e-horka-an-pet 頭(水源)が・後向き・である・川」であったろう。今は当て字されて江幌完別川と書かれる。また地名としては下略して「江幌」で呼ばれている。
(山田秀三「北海道の地名」草風館 p.70 より引用)
はい。e-horka-an-pet で「頭・後戻りする・である・川」ということで良さそうですね。

江花(えはな)

e-pana-oma(e-horka-an-pet)
頭・川下・そこにある・{江幌完別川}

(典拠あり、類型あり)
上富良野駅から見て西側にある地名です。ぱっと見た感じでは合成地名っぽく思えたりするのですが、いえいえどうして、近くを「エバナマエホロカンベツ川」が流れていたりします。

「エホロカンベツ」はいいとして、「エバナマ」が良くわかりませんね。というわけで今回も「北海道の地名」から。

原名はエ・パナ・オマ・エホロカンペッ「e-pana-oma-ehorkanpet 頭(水源)が・下流の方・にある(に入っている)・江幌完別川(の支流)」の意。川筋の地名はこれも下略されて「江花」となっている。
(山田秀三「北海道の地名」草風館 p.70 より引用)
ふむふむ。e-pana-oma(e-horka-an-pet) で「頭・川下・そこにある・江幌完別川」ですか。それにしても、この川の名前はかなり苦心の跡が見られます。もともと空知川が南東から北西に流れる川なので、水源部が北西にある江幌完別川は、地図で見ると「U」字状に見えるわけで、それで horka なわけです。

ところが、その江幌完別川の支流である「エバナマエホロカンベツ川」は、上富良野駅のあたりから見て水源部が南西にあるのです。江幌完別川が「U」字状なら、この川は「b」字状になるわけで、horka な川が更に horka になってしまいます。で、「水源が川下を向いている」としたのですが、ある意味とっても正しい地理認識なわけで、面白く感じます。

渋毛牛(しぶけうし)

supki-us-i
葭・多くある・もの(川)

(典拠あり、類型あり)
中富良野駅のちょうど西に位置する地名です。近くを「シブケウシ川」が流れています。

それでは、早速ですが「北海道の地名」から。

明治29年5万分図ではシュプケウシと書かれている。
(山田秀三「北海道の地名」草風館 p.69 より引用)
ふーむ。「シュプケ」あるいは「シブケ」とは一体何だったでしょう……?

shupki-ush-i「葭・群生する・もの(川)」のような名だったのではなかろうか。
(山田秀三「北海道の地名」草風館 p.69 より引用)
あ、なるほど。supki-us-i で「葭・多くある・もの(川)」ですね。……もうお終いですか? ええ。今日はお終いです(汗)。

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2014年2月21日金曜日

利尻・礼文の旅 2012/夏 (208) 「電車式大衆居酒屋」

視線の先に何かが見える

国道 237 号線を美瑛の町に向かって下りていきます。何かが見えますねー。
何が見えるのか……そう、こちらです。
相変わらず遠目にもインパクト抜群だなぁ、などと思いつつ、前は通らず交差点を左折します。

電車式・大衆居酒屋・安宿付

ここからは南東方向に走って、白金温泉(のちょと手前)を目指します。
信号が青に変わるのを待っていると、右手にこんなものが見えてきました。
「電車式・大衆居酒屋・安宿付」とありますね。どうみても機関車が引っ張るタイプの「客車」ですが、まぁその辺は置いといて……。雨ざらしの割には状態は悪く無さそうですね。こまめに塗装などのメンテナンスをされているのでしょうか(それでも足回りの腐食などが心配ですが)。

ジェイなかぐろアール北海道バス

ジェイ・アール北海道バスの車両とすれ違います。
この車両、よーく見るとフロントのナンバープレートがオフセットされています。中央の開口部は牽引用のものでしょうか。
さすがは北海道……などと勝手に妙な感心をしていると、続けてジェイ・アール北海道バスの車両がやってきたのですが、
こちらは、普通に中央にナンバープレートがありますね。車両のタイプによって異なるということでしょうか。

かなりどうでもいい

そんなこんなで、かなりどうでもいいことを考えながら、美瑛川の上流へと進んでいきます。

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