(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)
健城(けなしろ)
kenas-oro
林の中の谷地・のところ
林の中の谷地・のところ
(旧地図等に記載あり、既存説、類型あり)
(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)
むかわ町豊城の、かつて国鉄富内線の豊城駅があったあたり、道道 983 号「米原田浦線」の北に小さな山があり、その山頂付近に「健城」という名前の三等三角点が存在します(標高 49.8 m)。現役の地名ではないものの、三角点の名前としては現役ということになりますね。陸軍図には、豊城駅の位置に「かみむかは」と記されていて、駅の西側に「毛奈城」とあります。
不思議なことに、北海道実測切図 (1895 頃) にはそれらしい地名や川名は見当たりませんが、『東西蝦夷山川地理取調図』(1859) には「ケナシヨロ」と描かれていました。
戊午日誌 (1859-1863) 「武加和日誌」には次のように記されていました。
また同じくしばし屈曲を上りて
ケナシヨロ
西岸也。此処少しの平地有。其処に小川有。名義は此処樹木陰森たる沢山の間の平地にして、谷地有る処と云り。
(松浦武四郎・著 秋葉実・解読『戊午東西蝦夷山川地理取調日誌 中』北海道出版企画センター p.499 より引用)
どうやら kenas-oro と見て良さそうな感じですね。kenas は毎回判断に悩む語で、『地名アイヌ語小辞典』(1956) にも「川ばたの木原」「かんぼくの木原」「湿原;やち気のある野原」「ふつうの原野」「木原;木の生えた景色のよい所」「ユリやギョージャニンニクなどの生えている多少やち気のある林野」「川沿いの林野」と列挙されています。松浦武四郎は「樹木陰森たる沢山の間の平地」「谷地有る処」としているので、kenas は「林の中の
余談ですが、前掲の陸軍図には駅名が「かみむかは」とあり、鵡川駅と線路が繋がっているのですが、
- 1943 年 8 月 1 日 北海道鉄道金山線が国有化され国鉄富内線に、上鵡川駅は豊城駅に改称
- 1943 年 11 月 1 日 鵡川-豊城間の連絡線が開業、沼ノ端-豊城間の旧線が休止(事実上の廃止)
シモカナイ橋
ka-nay?
わな・川
わな・川
(? = 旧地図等に記載あり、既存説に疑問あり、類型あり)

