2025年7月31日木曜日

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月山と鳥海山と西津軽 (20) 「日向と月光」

 

日本海東北自動車道(山形区間)の終点(2017 年当時)である「酒田みなと IC」出口にやってきました。まずは左折して国道 7 号に向かうのですが……
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 8 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

そう言えば、よく見るとどこにも「国道 7 号」の文字がありませんね。
山形県道 59 号「酒田八幡線」を西に向かいます。直進すると国道 7 号と酒田港で、酒田市街と遊佐ゆざへは側道を左折とのこと。
遊佐は酒田の北隣の町なので、普通に国道 7 号を北上しても辿り着けそうなものですが、中心部はやや内陸側の JR 羽越本線・遊佐駅のあたりにあるため、海沿いの国道 7 号を経由するのは遠回りになるみたいです。

海沿いの松並木

国道 7 号の交叉点が見えてきました。「鳥海ブルーライン →」の看板も見えます。
右折して国道 7 号に入ります。
片側 2 車線なのを良いことに、先行する大型車をサクっとオーバーテイクしました。
「酒田市宮海」の跨線橋の手前で追越車線は終了です。
その後は、いかにも海沿いらしい松並木の中を北に向かいます。

「日向」と「月光」

日向にっこう川を渡って、飽海あくみ遊佐町ゆざまちに入ります。「日向」を「にっこう」と読ませるのは、どことなく「ひっかけ問題」っぽいですが、この川名は「日光菩薩」に由来するとのこと。

日向川の北には「月光川」も流れているので、あえて「日向」という字を使ったのは「日光」を憚ったからなのかも……?
この「遊佐」という地名ですが、うぃきぺにちょいと面白いことが書かれていました。

遊佐の地名が歴史に登場するのは延長5年(927年)の『延喜式』二十八、兵部省、諸国駅馬の項にある出羽国駅馬「遊佐 十疋」という記述である。また、承平7年(937年)の『和名類聚抄』にも「遊佐郷」とあり、千年以上前から文字も音もそのまま伝えられている珍しい例とされる。
(Wikipedia 日本語版「遊佐町」より引用)

トワイニングの陰謀

遊佐町は北東に聳える「鳥海山」が広く知られていますが、町内の観光スポットとしては「旧青山本邸」が一押しっぽい感じでしょうか。
道路の右側には「日本海沿岸東北自動車道 建設促進」と書かれた看板が立っていました。
「日東道」こと「日本海東北自動車道」は 2020 年に「酒田みなと IC」から「遊佐比子ゆざひこ IC」まで開通し、2024 年には「遊佐鳥海ゆざちょうかい IC」まで延伸されています。

遊佐鳥海 IC から先は現道改良で凌ぐように見えますが、現道との接続部分が未開通ということもあり、現在は看板のデザインがリニューアルされたみたいです。


「日本海東北自動車道」は「日東道」と略されることが多いのですが、ここでは何故か略称が「日沿道」となっています。トワイニングの陰謀でしょうか(たぶん違う)。

謎の「味の駅」

山形県道 374 号「比子南鳥海停車場線」との交叉点が近づいてきました。青看板にも「旧青山本邸」の文字が。
あと「遊佐町青塚」という地名標識?が興味深いですね。酒田市内でも「酒田市北港」という標識?を見かけましたが、半世紀以上市町村合併を行っていない遊佐町でも「遊佐町青塚」という表記になっているのは、ちょっと不思議な感じがします(親切で良いのですが)。
「旧青山本邸」に向かう交叉点の右側のマンションのベランダには「味の駅」という案内が。道の駅「鳥海 ふらっと」の敷地内に「ラーメン味の駅ふらっと」があるのですが(2010 年に訪問済み)、ちょっと距離も離れていますし……謎ですね(この案内は現存しません)。

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