2009年6月24日水曜日

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トンネル掘ったけど色々あってごめんなさい

 

「トンネル掘ったけど色々あってごめんなさい」シリーズ(←)行ってみましょう。2009/6/22 の記事「トンネル掘ったけど地盤が脆弱でしたごめんなさい」の姉妹編です。

第 1 回「中山トンネル」

思いついた順で、まずは群馬県の中山トンネルから。

中山トンネル(なかやまトンネル)は、上越新幹線高崎駅~上毛高原駅間にある総延長 14,857m の鉄道トンネルである。
(Wikipedia 日本語版「中山トンネル」より引用)
できれば、田口トモロヲの声でお読みください(←

工事前の地質調査では非常に複雑な地層であることは判ったが、大まかな地質しか判明しなかった。
(Wikipedia 日本語版「中山トンネル」より引用)
Oh! Zapper というヤツですね(←)。まぁ、地質調査を行ったのが 1971 年と言いますから、世界に誇る日本の土木技術をもってしても「まだまだだね」、という状態だったのかも知れません。

そのため、掘削中に異常出水が何度も発生し、多数の迂回坑の掘削と薬液注入による地質改良を繰り返すことになり、さらにトンネルのルートを 2 度変更する難工事の末に、当初の計画より 6 年遅れて 1982 年(昭和 57 年)にようやく完成した。
(Wikipedia 日本語版「中山トンネル」より引用)
一度のみならず二度もルートを変更する羽目になったとあっては、そりゃあ工期が伸びるのも仕方ありませんよね。

当初計画の予算 2108 億 6200 万円に対して 4 倍近い 8429 億 9900 万円を費やしている。これは世界最長の青函トンネルの全長 53.9km に要した 7455 億円を上回っており、1 メートル当たり 5674 万円かかった計算になる。
(Wikipedia 日本語版「中山トンネル」より引用)
高速道路の世界では、近畿自動車道の建設費がもの凄く高かったと聞いたことがあります。これは工事費ではなく、用地取得に要する諸費用が高騰したという話ですが……ウラが取れませんでした。どこかに載ってないかなぁ。

1982 年 11 月 15 日国鉄ダイヤ改正のときに供用が開始された。トンネル内にできた半径 1500m の S 字状のカーブにより、現在もここでは 160km/h の減速運転を強いられる。
(Wikipedia 日本語版「中山トンネル」より引用)
でも、このせいで、将来上越新幹線で 300 km/h over の車輌が走るようになったとしても、160~170 km/h 程度にスピードダウンする必要が出てくるわけですよね。これ、建設費もさることながら、結構な損失のように思います。

地図どうぞ

あまり良い地図ではありませんが、とりあえず用意してみました。
南北に走る点線が「中山トンネル」ですが、「中山峠」と表示されたあたりで奇妙にゆがんでいることがおわかりいただけるかと思います。

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