2015年3月12日木曜日

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函館~根室 各駅停車の旅 (50) 「昆布盛・西和田・花咲・東根室」

 


昆布盛駅

落石(おちいし)から 5 分ほどで、昆布盛に到着します。ゆっくりと減速しながら踏切を渡ると……


すぐそこが昆布盛駅のホームです。奥に見えるのが駅舎でしょうか。ちょっと離れていますが、他に駅舎らしい建物も無いので……


「発車時刻表」があったので、拡大しておきましょうか。


むむむむ……。これを見る限り、上り(釧路方面)も下り(根室方面)も一日 5 往復のみのように見えます。花咲線の普通列車は、実際にはもう少し本数があるのですが、「各駅停車」でも昆布盛駅を通過してしまう列車があるので、この数になっています。

ただ、2013 年の時刻表を見ると、昆布盛駅の根室方面に向かう列車は一日 4 本しか無いようなのです。具体的には、朝 7:29 発の根室行きが、時刻表に載っていないのですね。

時刻表を見る限りでは、根室行きの始発は快速「はなさき」で、落石を 7:56 に発車するダイヤになっています。快速「はなさき」は、名前とは裏腹に「花咲駅」を通過するどころか、落石から根室までノンストップで走ります。つまり、この「昆布盛駅」も通過してしまうのです。

自動車社会になってしまった現在、地方部の鉄道の利用者は高校生が大きな割合を占めています。厚床から根室までは根室市域ですから、高校生の利用があったとしても不思議はないのですが、時刻表を見る限りでは、朝のダイヤは極めて不便なものです(昆布盛や西和田、花咲あたりからは通学に使える列車がありません)。ところが、昆布盛駅の時刻表を見ると、朝 7:29 発の根室行きという、実に使い勝手の良さそうな列車の存在が読み取れます。

考えられる可能性は二つありそうです。一つは「時刻表に無い列車がこっそり走っている」、もう一つは「昆布盛駅の時刻表が古くなっている」なのですが、さて、どっちが正解なんでしょう……?

手元にあった 2005 年の時刻表を見ると、厚床 6:54 発、根室 7:40 着の「臨時列車」が記載されていました。ちなみに「土曜・休日・春休み期間は運休」とあります。明らかにターゲットとしている客層がわかりますね(笑)。

これらの写真は、すべて翌日に撮影したものです。

西和田駅

昆布盛から 5 分ほど北上すると、西和田です。先ほどの昆布盛駅の開業は 1961 年でしたが、この西和田駅は 1920 年 11 月に厚床-西和田間が開通したときにできた、由緒正しい(?)駅です。

今では単なる途中駅の一つですけどね。

厚床から西和田という、なんとも中途半端な区間で部分開通したのですが、これはあくまで暫定的なものだったようで、翌 1921 年 8 月には西和田から根室まで延伸開業しています。

ただ、ここからが少々謎でして……。Wikipedia によると、1921 年に西和田から根室まで延伸されたのと同じタイミングで(?)、西和田駅にデルタ線が設置された、とあります。デルタ線は、日本語だと「三角線」(さんかくせん)とも言いますが、車両の向きを変えるために使われる、三角形の線路のことです。

地理院地図を見てみると、確かにそれっぽい線路の跡が見て取れます。

(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)

デルタ線は、車両の向きを変えるために使われます。そのため、西和田が根室本線の終点だった時期には蒸気機関車の向きを変えるために重宝したと考えられます。ただ、根室まで線路が延伸されたタイミングで建設されたというのであれば、一体なんのために……? と首を傾げたくなります。

Wikipedia によると、この情報は JR 北海道の釧路支社が発行した「鉄道百年の歩み」という書物?に記されているそうなのですが、誤記なのか、あるいは引用ミスなのか……。どうなんでしょうね?

花咲駅

根室本線の釧路-根室間には「花咲線」という愛称がついていますが、この「花咲線」の由来とも言えるのが、この花咲駅です。あるいは「花咲ガニ」のほうが有名だったりするのかも知れませんが……?

先ほどの西和田駅と、ここ花咲駅は、どちらも「ダルマ駅舎」です。花咲港は太平洋に面した漁港で、それなりに建物も密集しているのですが、この花咲駅は港から離れた台地の上にあり、また、根室市内に向かう幹線道路から西に 800 m ほど離れたところにあります。

幹線道路は線路をオーバークロスしているので、そのあたりに駅を作っておけば、もう少しは利用者も増えていたんじゃないかなぁ……と思われるのですが、どうしてこんな中途半端なところに駅を作ってしまったのでしょうね。そのせいもあってか、一日 1 往復ですが花咲駅に停車しない普通列車があります。

そして、我らが 5639D はこの日 3 本目の定期列車にして最終列車となるのですが、釧路駅を 7 分ほど遅れて発車したものの、ついに花咲駅で定時に回復しました(!)。いや~、見事な回復運転、おつかれさまでした!

東根室駅

花咲から 4 分ほどで、東根室駅に到着です。この駅は、言わずと知れた……

(この写真は翌日に撮影したものです)

そう、日本最東端の駅、ですね!

「日本最東端」にして、しかも無人駅だと言うからには、荒涼とした大草原の中にポツンとホームだけが佇んでいる……というような絵が想像できたりするのですが、

(この写真は 2011 年 5 月に撮影したものです)

実は、ふつーに住宅街の中にあったりします。ついでに言うと、時間は 20:49 でしたから、もちろんこんな写真が撮影できるはずも無く、単に真っ暗なところにちょいと停車しただけでした。風情も何もあったものじゃあありませんね。

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