2008年10月14日火曜日

次の投稿 › ‹  前の投稿

第53回「不適切な関係……じゃなくて地形 ─美利河ダム─」

 


お呼びでない?

国縫(くんぬい)IC から美利河(ぴりか)ダムまでは、距離にして 11 km 程度。Day 6 全体の行程(約 550 km)から見れば、誤差程度の距離です。17:30 頃にはダムに隣接する資料館に着くことができました。


中に入ると、派手派手しい警告音が……。おそらく、不審者に見られたのだと思います(笑)。いや、もう 17:30 ですから、公的施設は閉館するタイミングだとしても不思議はありません。

案の定というか……。年配の守衛さん?と思しき方がやって来られまして……。「何をしに来られましたか?」というような、きっつい一言を浴びせられました(笑)。「本州からわざわざこのダムを見に来ました!」と言おうかどうか、一瞬迷ったりもしたのですが、大人しく「展示を見学に来ました……」と答えておきました。間違えても「いや、トイレを借りに……」なんてことは言ってません。口が裂けても言えません。

いや、ホントにちゃんと展示は見ましたよ。ありきたりな内容でしたが(←


まぁ、こんな感じのパネルが、大小様々飾ってある、そんな感じです。

不適切な関係……じゃなくて地形

さて、この美利河ダム、地図で見る限り、とても拭えない謎があります。

一般的に、ダムというものは、切れ込んだ渓谷を塞ぐ形に造ることで、最小のコストで最大の貯水量を得ることができるのですが、この美利河ダムのある所は、どうみても「切れ込んだ渓谷」には見えません。また、ダム湖におけるダム堤の位置は、(端的に言えば)二等辺三角形の短辺に相当することが普通なのですが、この形を見る限り、ダム堤の位置が想像できません。要するに、ダムを建設するには、適切な地形では無いのです。

参考までに、帯広の北に位置する、十勝川の「十勝ダム」と、「美利河ダム」の地図を並べてみます(ちなみに同一縮尺です)。


見るからに、「十勝ダム」のほうが沢山の水を貯蔵できそうに思えます。実際に、十勝ダムの総貯水容量は、美利河ダムの 5 倍以上だとされますが、堤頂長(ダムの長さ)は、反対に美利河ダムの方が十勝ダムの 3 倍以上もあります。堤頂長×堤高で考えても 37,345 : 59,200 となるわけで、美利河ダムの方が大きいわけです。つまり、いかに美利河ダムの立地条件が良くないか(別の言い方をすれば、無理矢理ダムを造ったか)が良くわかります。

美利河ダムの堤頂長 1,480 m というのは、河川を横断するダムの中では日本最長を誇ります。奥只見ダムが 480 m、かの黒部ダムでも 492 m だと言いますから、むちゃくちゃ長い……わけですね。

前の記事次の記事

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International

0 件のコメント:

最近の記事

    スポンサーリンク