2008年10月8日水曜日

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北海道の旅 2008/夏 (48) 「泡沫の中に『輝く・夕張・新時代』を見た」

 

日高町の巨大な飛び地

日勝峠を越え、国道 274 号線を西へと進むと、日高町の中心地にやってきます。ただ、厳密には「かつての日高町の中心地」と呼ぶのが正しいようです(かつて、国鉄富内線の終着駅「日高町駅」があったところ、です)。

ちなみに、市町村としての「日高町」は、2006 年 3 月に門別町と合併して、町役場はかつての門別町側に設置されているようです。なので、今では「日高町の中心地」という表現が適切かどうか、結構びみょうな感じです。

さらに訳がわからないのが、旧・日高町と旧・門別町は、まったく地理的に接していない、ということです。旧・日高町と旧・門別町の間は、平取(びらとり)町が存在するわけで……。すなわち、旧・日高町域は、新・日高町から見た場合、巨大な「飛び地」扱いになるんだとか。さらに笑えないのが、どうやら飛び地の方が広いらしく……。和歌山県北山村(村全体が和歌山県の飛び地)以上に奇矯な存在であるように思えます。

夕張を見て死ね

さて、そんな「日高町の巨大な飛び地」を後にして、平取に向かう……ルートをナビは選択していたのですが、そのまま国道 274 号を夕張 IC に向かいます。

快適な国道 274 号を西に進み、14 時前には夕張 IC の近く(JR 新夕張駅のあたり)までやってきました。ここから北に進めば夕張市街に入れますが、ルートからは完全に外れてしまうため、純粋にロスタイムとなってしまいます。だけども……、「夕張を見て死ね」との格言もあるように(無いです)、ここまで来たのなら……ね。

新夕張駅のあたりからは、国道 452 号線を北に進めばほどなく夕張市街……だと思ったのですが、これが意外と距離があります(約 17 km)。市役所前を通り、旧市街?を奥へと進んだところ、こんなものが見つかりました。
ええ。神社、ですね。地図で見ると、石切夕張神社、とあります。こぢんまりとしてますが、なかなかどうして立派な神社です。

炭砿閉山後は、映画の街として生計を立てようとしたこともあったようで、街中にはレトロな立て看板が多く見られました。

輝く・夕張・新時代

そんな中、なんだかとっても変なものが……(笑)。
羽柴新党本部」との看板が掲げられている 3 階建ての建物が……。
ものすごくバツの悪い思いをしながら、少し近づいて写真を撮ってみました。確かに「羽柴秀吉事務所」とあります。これは、「羽柴誠三秀吉」名義で数々の選挙戦に彩りを添えた、かの方の選挙事務所のようです。いつの間にか、夕張に出店……じゃないや、進出?していたのですね。

基本的には又吉イエスと同じく「泡沫候補」扱いのヒトですが、夕張市長選挙では惜敗率 89.7 という、一歩間違えば当選してしまっていた(当選したらダメなのか)わけで……。夕張市民の皆さんの、現状への閉塞感はこれほどなのか、と考えさせられます。

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