2023年1月16日月曜日

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釧網本線ほぼ各駅停車 (15) 「緑」

 

釧路行き快速「しれとこ」が踏切を通過します。踏切のすぐ向こうにリフトが見える……ということは、スキー場ですね。良く見ると手前に「2」の標柱も見えますが……
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

このスキー場は「清里町営緑スキー場」とのこと(鉄道だけで行けるスキー場って、なんか格好いいですよね)。右側にリフトが一本あるだけのシンプルな一枚バーンのようですが、良く見ると左側にも段違いのコースがありますね。斜度などの難易度はそれほど違わないようにも見えますが……。

緑駅(B67)

快速「しれとこ」は間もなく緑駅に到着です。
緑駅は清里町で最も南にある駅で、釧網本線でオホーツク総合振興局にある駅としては最後、ということになります。緑駅からは北見行きの始発列車も設定されている……ということは、知床斜里から毎朝回送列車で車輌が送り込まれているということでしょうか。
緑と次の川湯温泉の間には峠があるため、昔は緑駅で補機(補助機関車)の増解結も行われていたとのこと。そういった経緯もあってか、駅には今も交換設備があり、列車のすれ違いができるようになっています。

釧網本線全通 70 周年記念

ところで、こんなものが見えたのですが、これは一体……?
かなり字が見づらくなっていますが、「感謝と新たなる出発たびだち」「釧網本線全通70周年」と書いてあるように見えます。「網走本線」の札鶴駅(現在の札弦駅)と「釧網線」の川湯駅(現在の川湯温泉駅)の間の 22.8 km は 1931 年に開通し、その間に設置された「上札鶴駅」が現在の「緑駅」で、緑駅は「釧網本線」の全通と同時に開業した唯一の駅、ということになるようです。
「釧網本線全通 70 周年」は 2001 年なので、このオブジェは設置されてから 16 年が経過したことになります。この調子だと近い将来に字が読めなくなりそうな感じもしますね……。

駅舎は民営化直後のもの?

緑駅は 2 面 2 線の相対式ホームで、進行方向左側にはちょうど良いサイズの駅舎もあります。
この駅舎のデザインは JR 北海道が発足した直後のもの、でしょうか(宗谷本線にも JR 発足直後に建て替えられた駅舎が複数存在していて、似たような感じに思えるので)。すぐ傍にスキー場があることもあってか、積雪を考慮したデザインっぽいですね。

「車で 20 分」

2 番ホームの駅名標の横には積雪深の早見表が置かれています。
名所案内には「裏摩周展望台」と「摩周湖」が。確かに裏摩周の最寄り駅なんですが、「車で 20 分」というのが泣かせますね。
「本場の味」の下にも赤白の棒を模した模様があり、積雪深がわかるようになっています。概ね 1 m 程度までを想定しているようですね。

本格的な留置線

駅の南側には側線がありますが、除雪車輌を留置したりするのでしょうか。
側線の分岐は「横取り装置」と呼ばれる簡易的なものではなく、本格的な「転轍機」です。

自然な倒木?

緑駅を出発して、峠越え区間に入ります。線路脇の白樺が伐採されているように見えますが……
Google マップの航空写真でも倒れた白樺の幹がそのまま見えるような気が……。


良く見ると中途半端に斜めになった幹もあるので、これは人為的なものではなく、自然な倒木なんでしょうか……?

倒木があったあたりを過ぎると「オニセップ沢川」が流れる野原沿いを走ります。これは耕作放棄地でしょうか……?(違っていたらすいません)。

「オニセップ沢川」

「オニセップ沢川」と思しき川をわたります。春の、僅かに残雪のある川って実にいいですよねぇ……。日も高くて、長かった冬がようやく終わった、という解放感が感じられて……。
少しずつ残雪が増えてきました。峠に向かっていることが実感できますね。

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