2023年1月24日火曜日

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釧網本線ほぼ各駅停車 (21) 「標茶」

 

標茶町の「旭町踏切」にやってきました。「45K505M」とあるのは東釧路からの距離ですね。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

標茶駅(B61)

標茶駅の構内に入りました。出発信号機が見えていますが、その後ろに線路跡と思しき右カーブが見えています。
1970 年代の航空写真を見た感じでは、三角線かなにかの跡のようにも見えるのですが、1948 年に撮影された航空写真ではそれらしき線路が見当たりません。

(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)
これは一体何だろう……と思ったのですが、どうやら「標茶町営軌道」の跡みたいですね。標茶町営軌道が開業したのは 1955 年で、釧路川を渡って標茶駅前まで乗り入れたのは 1961 年とのこと。標茶駅前に乗り入れていたのは 1967 年までで、実働 5 年ちょいだったんですね……。道理で米軍が撮影した航空写真には何も写っていないわけです。

どことなく国鉄風味

標茶駅のホームが見えてきました(倉庫代わり?の国鉄コンテナも見えます)。標茶駅は 2 面 3 線の国鉄型配線で、1 番線と 2 番線の間には中線(機回し線?)もあったようです。
ホームの嵩上げはしばらく行われていないようで、国鉄風の「白い点線」が健在です。
駅舎は国鉄っぽい雰囲気のものですが、Wikipedia によると 1974 年に改築されたものとのこと。鉄骨製の柱には「これでもか!」とばかりに「本場の味」が並びます。

ヤンマー除雪機

ホームの一角には「ヤンマー除雪機」のカバーのついた機械が置かれていました。……ヤンマーの除雪機なんでしょうけど、社名入りのカバーというのがちょっと目新しい感じが……。
横長タイプの、吊り下げ式の駅名標が見えます。このタイプの駅名標は久しぶりのような気が……。
改札付近はスロープになっているのですが、これはスロープと言うよりは「坂」と形容したほうが良さそうな感じも。何故バリアフリーにしなかったのかは謎ですが、あえて段差を設けることで冷気の侵入を少しでも減らそうとしたのでしょうか……?

バスターミナル

標茶の次の駅は長らく「五十石駅」でしたが、2017 年に廃止されたため、現在は「茅沼駅」となっています。
釧路行き快速「しれとこ」は定刻通りに標茶駅を出発しました。バスが停まっていますが、どうやらここが駅前のバスターミナルとのこと。駅前広場が手狭だったからか、南側に独立したバスターミナルを設けているようです。
標茶駅を出発すると、ほどなく市街地から離れて広大な農地が眼前に広がります。

五十石駅(B60・2017/3/4 廃止)

標茶駅を出発して 7 分ほどで、一軒のログハウスのような建物が見えてきました。
どうやらこのあたりに「五十石駅」があったようです。かつては 2 面 2 線の相対式ホームだったらしく、この空き地も線路の跡だったのでしょうか。
五十石駅(跡)の西側は線路と川に囲まれていて、放牧が行われているようです。
このシルエットは……牛、でしょうか?

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