2023年8月31日木曜日

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春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (96) 「傾く電柱」

 

旧国鉄標津線・奥行臼駅跡の話題を続けます。保存されているのは当時の駅舎だけではなく……
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 5 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

ホームや線路も保存されています。手前に見えているのは廃止後に復元された貨物引き込み線で、奥に見えているのが本線です。
縦構図で空を強調してみました。電線(信号線かな?)ってこんなにたわんだ状態をキープできるものなんですね。
貨物引き込み線の左側には荷物ホームが見えます。
この線路は駅の廃止後に復元されたものですが、枕木も含めて違和感は無いですね。廃止後に撤去された本線のレールを転用したのでしょうか?

傾く電柱、傾く擁壁

後ろを振り返ってホームを眺めます。見事に電柱が傾いていますね……(このままで大丈夫なのかな……?)。またホームの末端部がスロープ状になっていますが、これは何故なんでしょう?
ホームには、駅舎の正面に当たる部分に階段が設けられていたので、わざわざホームの端に回る必要はない構造のようにも見えるのですが、階段ができたのは貨物引き込み線の廃止後だった、とかでしょうか?

スロープ部分の擁壁が線路側に傾いています。常識的に考えるとこれはアウトだと思われるので、駅が現役であれば修理されていたのでしょうね。

傾く駅名標

駅名標も華麗にイナバウアーを決めていました(いつの時代だ)。それにしても、電柱も駅名標も同じくらい傾いているんですが、どうしてこうなったんでしょう。もしかして:風?
ということで改めて駅名標を正面から。この錆び方とペンキの剥げ具合がめちゃくちゃリアルですよね。別海町鉄道記念公園に保存されている駅名標がめちゃくちゃピッカピカなのとは好対照です。

謎の物置

ホームの向かい側にも留置線があり、その横には小屋が見えます。
この小屋は物置っぽいのですが、面白いことに物置の右側から留置線に直交する向きで線路が敷設されています(しかも随分と細いレールです)。
これとそっくりのものを宗谷本線の天塩中川駅で見た記憶があります。気になった人は宗谷本線各駅停車 (16) 「天塩中川」を見てみましょう!(あからさまなマーケティング)

線路は南へ

ホームの南端には停止位置目標もちゃんと残されています。物置から出ている線路は留置線を直交して本線のすぐ手前まで伸びていました。
本線跡の線路は駅の南北に残されていて、パッと見では線路がずっと続いているようにも思えてすばら!だったりします(実際には 200 m ほどで切れていた筈)。この「奥行臼駅跡」は、2017 年の時点では GW の祝日でも閑散としていましたが、突然なにかに目覚めたようで、現在は(エンジン付きの?)トロッコで線路を走行できるのだとか。
そして線路脇には……おや、これは「別海町鉄道記念公園」でも見かけたものですが、一体何なんでしょう……?
【おことわり】本記事内の写真は以下の目的のために Adobe Firefly の生成 AI による生成塗りつぶしを使用しているものがあります:ノイズ除去

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