2016年10月3日月曜日

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秋の道南・奥尻の旅 (63) 「奥尻島津波館『丁字頭勾玉』」

 


「奥尻島津波館」は、やはり 1993 年の「北海道南西沖地震」の話題が多いのですが、実は、地震に関連しない展示もちゃんと用意されていたりします。


「奥尻島津波館」のある奥尻町青苗には、かなり昔から人が居住していたようで、青苗遺跡には古くは縄文時代からの遺物が綿々と残されているのだそうです。「骨塚出土の獣骨類」「石器類のいろいろ」「骨角器類の各種」「オホーツク式土器のいろいろ」などと題された様々な遺物が展示されているのですが、一番右に「土師器」もあるのが面白いところです(土師器は本州由来だと考えられます)。


とは言え、やはり奥尻は北海道文化圏ですので、擦文土器も多く見つかっているようです。



丁字頭勾玉

そして、青苗遺跡関連の展示で一押しなのが、この「丁字頭勾玉」なのだとか。


勾玉の中でも、穴の空いたところに三本の溝があるものを「丁字頭勾玉」と言うのだそうです。「勾玉」は古墳時代の副葬品として広く知られていますが、糸魚川産の翡翠で作られた勾玉が奥尻の遺跡で見つかるというのも面白い話ですよね。


もっとも、日本海を経由した交易は北前船よりもずっと昔から存在していたことも事実で、石器時代の遺物である黒耀石の分布などからでも裏付けられる……なんて話もあります。北海道の南西沖に浮かぶ奥尻は、当時の交易船にとっては貴重な寄港地だったことも容易に想像できますね。

まるで RPG のアイテムのような

この「丁字頭勾玉」は、別の展示室でも展示されていました。


こうやって並べられると、まるで RPG のアイテムのようですね(笑)。


展示の説明文がなかなか興味深いものなので、トリミングしたものをお目にかけます。


下から二つ目の段落が、個人的には特に興味深いものです。阿倍比羅夫が実際にはどのあたりまで遠征していたのか、という点については諸説あったかと思いますが、これはなかなか大胆な仮説ですよね。

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