2016年5月10日火曜日

次の投稿 › ‹  前の投稿

新十津川→京都 1568.9 km (7) 「急行『はまなす』乗車記 (2)」

 

急行『はまなす』乗車記 (2)

急行「はまなす」は青森に向かって順調に走り続けます。東室蘭には定刻通りに同着しました。1 分の遅れを見事に取り戻しましたね。
「はまなす」は、ご存知の通り函館や青森に向かう夜行急行なのですが、意外なことに途中の東室蘭で結構な数の人が下車してゆきました。ここでようやく気がついたのですが、「はまなす」は札幌から登別・東室蘭(・伊達紋別)に向かう最終列車でもあったんですよね。

ということで、当然の事ながら「はまなす」の廃止が決まった際には、代わりに室蘭行きの特急「すずらん 12 号」を新設することで最終列車としてのニーズに応えたようです(残念ながら伊達紋別は切り捨てられた格好のようですが)。

消灯の時間です

急行「はまなす」は東室蘭と伊達紋別の間で午前 0 時を迎えました。ということで、ついに車内も消灯です。
通路を挟んで向こう側のシートには韓国からの旅行者が日本人の旅行者とマルチリンガル・コミュニケーションを繰り広げていたのですが、消灯ということで一旦お開きとなりました。見ず知らず同士でも(しかも母語が違っていても)会話が弾むというのは、いかにも夜汽車らしいですよね。

そして気がつけば

この日は 9:20 発の飛行機に搭乗して、その後 12:29 発の「スーパー北斗 7 号」に乗車してからは殆どずーっと移動を続けていました。せっかくの「はまなす」ですが、流石に夜通し起きているわけにも行かず、あっさりと眠りについてしまいました。そして気がつけば……
列車は逆向きに走行していました(汗)。もちろん寝過ごしたわけではなく、函館から江差線に入って進行方向が変わったのですね。函館までは山側の座席でしたが、函館から先は海側の座席ということになります。
もともと北海道は日の出が早いのですが、一年で一番夜が短い時期だったこともあり、朝の 4 時前なのにかなり空は白みつつありました。

木古内を通過

ちょうど 4 時ごろに木古内の市街地に入りました。手前に見えるのが小学校で、奥の赤みがかった建物が町役場のようです。
すっかり夜も明けて、車内もご覧のとおり。カーテンを閉めていた人が殆どいなかったのは面白いですね。あ、あと座席の向きを変えていない人が多いこともおわかり頂けるかと思います。函館で進行方向が変わったのは、ちょうど多くの人が寝ている間でしたからね。
木古内からは津軽海峡線に入ります。北海道の景色もこれで見納めですね。
そして 4:16 頃、ついに青函トンネルに入ってしまいました。

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International

0 件のコメント:

新着記事