2025年12月3日水曜日

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メモリアルシップ八甲田丸 (11) 「連絡船と津軽海峡」

 

「ブリッジ」(操舵室)で死闘を繰り広げる前に、もう少しだけ「船内案内板のいろいろ」をチェックしましょう。
ここまでの展示で「グリーン船室」の椅子と「寝台室」を見てきたのですが、そう言えば鉄道の「普通席」に相当するグレードはどんなものだったのでしょう。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 8 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

よく見ると「自由席」のプレートは「椅子席」と「座席」に分かれていますね。意味不明な感じもしますが、「椅子席」が鉄道車輌のような「シートが並ぶ席」で、「座席」が雑魚寝ができる「絨毯席」だったのかな……と想像します。「マス席」は区切りのついた絨毯席とかでしょうか……?
あと「寝台室席番のご案内」ですが、これを見ると少なくとも 20 人分の寝台があったっぽいですね。フェリーの「スイート」よりはレア感が少なかったのかもしれません。

「シャワー使用方法」も気になるところですが、「7 分間お湯が出ます」とのこと。「サンライズ出雲・瀬戸」のシャワールームは「約 6 分間」だったので、ちょっとだけ余裕があったのでしょうか(微笑)。
あと「シャワーハンドルの赤線を数字に合わせますとその温度のお湯になります」というのは……サーモスタット式混合水栓ということ……!?(すげぇ)

案内板、表示に従ってお進み下さい

「船内案内板のいろいろ」の先には「車両甲板」に向かう下り階段がありますが、「この階段はご利用できません」と書かれています。「順路」では、次は 4F のブリッジに向かうことになっているので、この階段を降りてしまうと順路から外れることになってしまうから……ですね。
「案内板、表示に従ってお進み下さい」と書かれた矢印の方向には、まるで飛行機のタラップのような階段が。

連絡船と津軽海峡

いかにもバックヤードっぽい場所ですが、ここにも所狭しと展示が並びます。これは「可動橋」の展示ですが、タラップのような階段とかけたという訳では……無いのでしょうね。
「連絡船と津軽海峡」と題された展示もありました。えっ、今頃……? と思わないでもないですが、「羊蹄丸」から「青函ワールド」を引き取ったりして展示が激増したためにスペースが不足気味……なのかもしれません。博物館あるあるですね。
よく見ると家庭用エアコン(の室内機)っぽいものが設置されています。船内はどうしても湿気がひどくなって展示への影響も懸念されますが、エアコンがあれば安心ですね。

左側通行(!)

「青函連絡船航路表示板」も掲げられていました。「2 代目大雪丸の『船の現在位置表示板』を利用しました」と記されているので、実際に連絡船の中で使用されていたものでしょうか。青函連絡船は左側通行だったようで、これは国際標準(右側通行)とは逆ですが、運航会社の裁量で左側通行の航路を設定することもルール上は問題なかった筈です。
「青函連絡船航路表示板」の横には「船舶位置自動表示装置」と書かれたスイッチが置かれていました。16 箇所の地名の上には赤いボタンがついていた……と思われるのですが、ボタンの多くは失われてしまっているように見えます。
このスイッチは左側の「青函連絡船航路表示板」と連動していて、ボタンを押すとその場所が点灯するというものだったようです。

海峡と自然

「船舶位置自動表示装置」の横には「海峡と自然」と題されたパネルがありました。津軽海峡の春夏秋冬が記されていますが、一つとして「この時季は楽勝♪」というものが無いのは流石ですね。
それでは、階段を上がって 4F の「ブリッジ」に向かいましょう。いよいよ死闘の始まりです(違)。

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