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あー、これは確かに「足もと注意」ですね(笑)。昭和の船で、しかも関係者以外は出入りしない場所だったので、バリアフリーなる概念とは無縁だったのも当然のことかもしれません。
統括制御室
やや暗がりのエンジンルームを抜けた先は「総括制御室」です。何故か上下に「総括制御室」の文字が並んでいますが、作り直したものの元からあるものも捨てるには忍びなかった……とかでしょうか。金網の向こうにコインロッカーのようなものが見えます。手前の金網には何故か基板が展示してありますが……
「真空管から半導体(トランジスタ)、に飛躍的に移り変わりました。」とあります(読点の位置が謎ですが)。やや唐突な感じもありますが、昔の「回路」や「装置」は今と比べ物にならないくらい大規模なものだった、ということでしょうか。
右下には「八甲田丸機関室全体配置図」が掲出されていました。現役当時の図面っぽい感じですが、「機関室」の一部が略字になっていて、全体の書体も独特の良さがありますね。
国鉄そのもの!
「順路」の案内どおりに右を向くと……おおお。このカラーリングは国鉄そのもの! カラーリングに気を取られてうっかり見落としてしまったのですが、右側の機械は何だったんでしょう。まるでキッチンペーパーがぶら下がっているように見えるのですが……(地震計のようなもの?)。ここにも「展示資料に関する質問と回答」がありました。恐縮しつつ
「監視盤」と「推進機関操作盤」が並びます。20 世紀の SF とかだと「宇宙船」の中もこんな感じだったような……。 (広義の EV 以外の)自動車だとアクセルオンで加速する、つまり内燃機関の回転速度と速力が連動しているとも言えるのですが、大型船舶の場合、エンジンの回転速度で速力を変えるのではなく、可変ピッチプロペラで速度を制御していた……んですね(今まで知らなかったのですが)。
そのため、エンジンスターターに相当すると思われる「推進機関操作盤」がブリッジから 4 階層(で合ってるかな?)も下にあった、ということなのでしょうね。
No.2 GCP 制御トランス ヒューズ内にあり
「推進機関操作盤」の向かい側にもコインロッカーのようなものが見えますが、これは全部スイッチ類だったようです。ここは金網がついていませんが、見学者が立ち入れない場所なので金網をつけていない、ということのようです。よく見るとこんなものも。この字を書いた人もこんな形でずっと残ることになるとは思ってなかったでしょうね……(笑)。
頭上注意
「順路」に従って見学を続けます。「頭上注意」のクッションが目を引きますが、よく見ると足元もかなりの段差があります。これまでの出入り口と比べて一回り小さく、足元にも大きな段差があるのですが、これは「水密扉」とのこと。車両甲板より下の階層(常に水面下にある)は 13 区画に分割されていて、非常時はこの扉を閉めて浸水を食い止める構造のようです。
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