青森と函館の間を結ぶフェリーは「津軽海峡フェリー」と「青函フェリー」の 2 ブランドがあり、「津軽海峡フェリー」はかつての「東日本フェリー」の「高速船ターミナル」を引き継いだため 300 m ほど離れた場所に立地しています。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 8 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。
車検証を片手に窓口に向かいます。メールを確かめたのですが、この日はなんと事前予約無しで突撃していたっぽいですね。一日一便のフェリーとは違って
「北日本海運」と「共栄運輸」
入口から向かって右側(だったと思う)に「青函フェリー」の窓口があります(痛恨のピンボケですが)。ところがよく見ると「青函フェリー」のロゴの左右に「北日本海運(株)」と「共栄運輸(株)」という文字が。実は 2017 年の時点では「青函フェリー」は単なる窓口業務のみの会社で、フェリーの保有や運航は「北日本海運株式会社」と「共栄運輸株式会社」の 2 社によって行われていました。共同ペンネームみたいなもの……とはちょっと違いますが。
「北日本海運株式会社」は、2020 年に「共栄運輸株式会社」の親会社である「栗林商船株式会社」の傘下に入り、2022 年に「北日本海運株式会社」と「共栄運輸株式会社」は合併して「青函フェリー株式会社」となったため、現在はブランド名と社名のねじれ?は解消されています。
これから乗船する 11:35 発の「青函フェリー 7 便」は「共栄運輸株式会社」が保有・運航する船です(2017 年時点)。乗船券を購入するには「車両・旅客 航送申込書」を記入する必要がありますが、写真を見る限り書式そのものは両社で共通だったっぽいですね(まぁそのために「青函フェリー」という窓口業務の会社があったと思われるのですが)。
平日なので予約無しで突撃しても大丈夫だろう……という目論見通り、無事に乗船券をゲットできました。車輌航送込みで ¥16,200- というのはリーズナブルですよね。
あと……これはいつも言ってることですが、「青函フェリー」のロゴが最高にいい! どこのフェリー会社も似たイメージのロゴを使用していることが多いのですが、イタリックでスピード感を醸しつつも文字が極太で力強いイメージなんですよね。
謎の空きカウンター
ちなみに「青函フェリー」の窓口の向かい側(入口から向かって左側だったと思う)にも窓口カウンターがありましたが、使用していないようでした。現在の「青森港フェリーターミナル」の建物は 2011 年に新築されたものとのこと(当時は築 6 年だったので、確かにピッカピカですよね)。Wikipedia の「青森港」の記事によると 2011/3/7(東日本大震災の 4 日前ですね)に「新・青森港フェリーターミナル供用開始」とあり「青函フェリーが運用し沖館地区のフェリーターミナルが分散体制となる」とあります。
これは「東日本フェリー」の航路を引き継いだ「道南自動車フェリー」改め「津軽海峡フェリー」は新・青森港フェリーターミナルには窓口を設置せず、旧「高速船ターミナル」に引っ越した……ということでしょうか。ただ、真偽の程は把握できていませんが、新・青森港フェリーターミナルにも「津軽海峡フェリー」用のカウンターが用意されていたように見えます。
窓口カウンターの間にも「施設のご案内」が立っていました(またしても痛恨のピンボケ……)。
待合室へ!
さて! 乗船券の購入と乗船手続きを終えたので、あとはフェリーに車輌ごと乗り込むだけですが、出港まで 1 時間ほどあるので、フェリーターミナルの中をグルっと見て回ることにしましょう。「待合室」が 2F にあるのは定番ですね。階段で 2F に上がるのですが、この階段の佇まいはどことなく「名古屋港フェリーターミナル」と似ていますね(名古屋港 FT の階段は建物の北側でしたが)。
階段で 2F に上がった先には待合室があるのですが……あれれ。人の気配が……?
①はどこに
待合室の右側(南東側)には「ハーバーキッチン②」と書かれた一角がありますが、どう見てもギャラリーになってますね。ネーミングからは供食施設だったように思われるのですが……。「ハーバーキッチン②」は「あおもりあちこちスケッチ展」のスペースとして有効活用されていました。
「待合室」の大きな窓からは共栄運輸「はやぶさ」の姿が見えます。
プロ御用達?
手前に並ぶ看板には「カーフェリー御利用のお客様以外は、お断わりいたします」との文字が。まぁ……これは当然ですよね。待合室の一角には液晶テレビも置かれています。まるで一般家庭のリビングルームのようですね。
テレビの横に空き缶を入れるゴミ箱がありましたが、その横には飲料とアイスクリームの自販機もありました。食事はどうすれば……と思ってしまいますが、2019 年 8 月のストリートビューを見るとフェリーターミナルの隣に「ファミリーマート 青森フェリー埠頭前店」が出店していました。乗船手続きを済ませたあとにちょいとコンビニで買い物するのが正解かもしれません。
今更ながらに「青函フェリー」と「津軽海峡フェリー」の棲み分けの話ですが、「津軽海峡フェリー」が「カジュアルクルーズ」路線に近いのに対して「青函フェリー」は「プロ御用達」っぽいイメージがあります(「貨物フェリー」だった時代が長かったので)。
ドライバーは車ごと航送車待機場で乗船を待つので「待合室」にドライバーが屯することは無い筈ですし、しかも平日で学校の夏休みは終わっていた可能性が高いので、「待合室」が無人だったのも当然……だったのかもしれません。
そういう自分も航送車のドライバーなので、航送車待機場で乗船が始まるのをのんびり待つことにしましょう。
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