2020年4月21日火曜日

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芸備線末端区間だけ各駅停車 (37) 「野馳・矢神」

 

新見行き 444D は東城を出発しました。次の停車駅は「野馳」と書いて「のち」と読みます。これは難読ですよねぇ……!


東城を出発すると、芸備線は築堤の上を緩やかに登り始めます。ここまで小奴可から東城まで、ずっと成羽川に沿って下り勾配が続いてきましたが、ここからは少し登って県境越え……ということになりそうです。

改めて各駅の標高を地理院地図で見てみると、小奴可(548 m)、内名(474 m)、備後八幡(407.5 m)、東城(313.3 m)とのこと。備後八幡から東城の間で 94.2 m も下っていたんですね。


県境の分水嶺はかなり緩やかな地形で、ちょっとした丘を越えるようなものです。芸備線の線路は標高 390 m あたりのトンネルで分水嶺を抜けていました。トンネルの長さも 200 m 程度のものです。

トンネルを抜けたあとは、芸備線は神代川沿いの田園地帯を走ります。東城から県境のトンネルまでは上り勾配でしたが、面白いことにトンネルを抜けたあとはそれほど下り勾配では無いようです。

野馳駅(のち──)

新見行き 444D が野馳駅にやってきました。「妹尾観光バス」という会社のバスが整備をしていたのですが(洗車かも)、後輪のタイヤハウスってこんな風に開けられるようになっているんですね。


ホームの駅名標は国鉄時代のフレームをそのまま利用したもの……と思ったのですが、もしかしたら JR になってから設置されたものだったりするのでしょうか。ちなみに横に見えるのは「名所案内」ではなく「若山牧水の歌碑」です。


こちらが駅舎ですが……おおおお。これは良い雰囲気の駅舎ですね。この駅舎は 1930 年に開業した際のものが現在もそのまま使われているとのことで、よく見るとドアの手前に簡易タイプの改札ブース?も見えます。


野馳も東城と同じく簡易委託駅とのこと。乗車人員も 20 人以上をキープしているようです。



矢神駅(やがみ──)

野馳を出発して、次は「矢神」です。岡山県に入ってから、少し青空が見えるようになってきました。


野馳から矢神までは 3.6 km とのことで、およそ 5 分ほどで矢神駅に到着です。ホームは雪に覆われていますが、さすがに植え込みの部分を除雪することは無いですからね……。


「新見岡山方面」の表札のついた建物が見えます。どうやらこれは駅舎ではなくて待合室のようです。


矢神駅は 2 面 2 線構造で列車が交換可能です(毎朝 1 往復がここですれ違っています)。駅舎は右側の線路に面した、構内踏切の先にあります(無人駅)。なるほど、現在停車中の線路は確かに「新見岡山方面」限定ということですね。


「矢神」という駅名は、「矢田」と「上神代」が合併してできた「矢神村」に由来するとのこと。矢神村は 1955 年に野馳村と合併して哲西町となり、その後 2005 年に周辺の自治体と合併して新見市となっています。


矢神駅の乗車人員は野馳駅よりやや少ないようですが、この日はここで 1 名乗客が増えました。

矢神駅のホームの間は構内踏切で結ばれていて、警報機も設置されているようです。東城駅では跨線橋が「老朽化により使用停止」になりましたが、構内踏切は跨線橋よりも維持コストが格段に安いんでしょうねぇ……。


跨線橋の維持コストの件もあるとは言え、なぜ東城ではなく矢神に交換設備を残したのだろう……と思ったりもします。ただ、よく見ると矢神は東城と備中神代(伯備線との接続駅で芸備線の起点)のほぼ中間に位置しているんですね。次の市岡駅でも良さそうですが、市岡駅には交換設備が無いのでどうしようも無かった、ということでしょうか。

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