2021年12月7日火曜日

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宗谷本線各駅停車 (19) 「音威子府」

 

2016 年の時点では、宗谷本線には 53 駅(旅客駅のみ・旭川駅含む)あったのですが、音威子府駅は稚内駅から数えて 20 番目の駅ということになります。20/53 に過ぎないのですが、距離(営業キロ)で考えると 259.4 km 中の 130.1 km となるので、もう半分を過ぎたことになるのですね……(思っていたよりもペースが良いなぁ、と)。

倒れかけの標識

では平常運転に戻りましょう。名寄行き 4326D は定刻通りに筬島駅を出発して、次の「音威子府おといねっぷ駅」に向かいます。
筬島駅のあたりも平地が広がっていました(=平地が広がっていたので入植者があり駅ができた)が、再び山と川に挟まれた僅かな隙間をすり抜ける区間が続きます。木の幹が水没しているように見えますが、やはりこの時期(5 月)が一番水量が多いということなのでしょうね。
手前に今にも倒れそうな標識?が見えています。似たような感じで倒れかかっている標識?をいくつか見かけたのですが、これはセーフ……なんですかね……?

音威富士スキー場

天塩川は、筬島駅の西で巨大な S 字カーブを描いていましたが、音威子府駅の西でも小規模な S 字カーブを描いています(規模は小さいものの、曲線弧の長い本格的な S 字カーブです)。宗谷本線も天塩川に付き合う形で S 字カーブ状の線形を強いられていて、音威子府駅の手前では 120 度近く右にカーブすることになります。
長い右カーブの途中で「音威子府川」を渡ります。前方の斜面に「音威富士スキー場」が見えていますね。西北西斜面なので、他のスキー場よりも雪が長持ちしそうな印象も……。

道道 12 号終点

川を渡って、続けて国道 275 号をひと跨ぎです。
「道の駅 おといねっぷ」の駐車場が見えてきました。駐車場と線路の間の道路は道道 12 号「枝幸音威子府線」だったようで、音威子府駅前が終点のようです(下頓別から「道の駅 おといねっぷ」までは国道 275 号と重複とのこと)。

音威子府駅(W61)

音威子府駅の構内に入りました。本場の味はやはり「サッポロビール」ですね。
こちらの建物には「音威子府駅(工務)」という表札?がつけられていました。保線関連のオフィス……というか、オフィス兼宿舎なんでしょうね。
4326D は 13:21 に 1 番線に入線しました。音威子府駅にとっては 10:57 に到着した「スーパー宗谷 1 号」以来の列車で、4326D の次は 15:38 着の 4327D まで、また 2 時間ほど列車の無い時間帯となります。
音威子府駅と言えば、「常盤軒」の黒い駅そばが有名でした(2016 年時点でも不定期営業だったでしょうか)。4326D で稚内から音威子府にやってきて、「駅そば」を食してから 15:45 発の特急「サロベツ」で札幌に戻る(当時は「サロベツ」も札幌発着でした)というプランは実現可能だったのでしょうか。

「常盤軒」の人気が過熱気味になってからは、麺が品切れになるタイミングも随分と早くなっていたと聞きますが、2016 年時点であれば、まだ大丈夫だったのかな……と思ったりもします。実際、音威子府駅で 4326D を下りたお客さんが数名いたようなんですよね。

乗務員交代

音威子府駅では乗務員交代が行われていたようでした。よく見ると帽子が 3 つ見えますが、赤金の帯の入った帽子は駅長さん?でしょうか(勘違いだったらすいません)。運賃箱のチェックとかをされているのでしょうか。
「音威子府駅(工務)」の北側には宗谷バスが待機していました。「鬼志別行」の天北線転換バスでしょうか。鉄道路線が赤字でバスに転換したものの、その転換バスすら赤字続きで、一時は廃止が取り沙汰されたのも記憶に新しいですね。
名寄行き 4326D は、音威子府駅で 3 分間停車します。ただ 3 分で乗務員交代というのは結構キツイんじゃないかと思えるのですが、実際どうなんでしょう……?

有効長の短い 1 番線

音威子府の駅舎は線路の南西側にあり、線路の北東側には車庫などがあったようです。現在は線路も剥がされて空き地になっているようですが、結構な量の雪が残っていたので、雪捨て場として使われているのかもしれません。
音威子府駅は、北東側の線路がかなり剥がされたとは言え、今でも 2 面 3 線プラス待避線(除雪車輌の入出庫に使用すると思われる)のある「大きな駅」です。
「2 面 3 線」という国鉄型配線の駅の場合、1 番乗り場がメインで 2 番・3 番乗り場がサブとして使われることが多いのですが、音威子府駅は跨線橋の先の 2 番・3 番乗り場のほうがメインに見えることです。
しかも駅舎(=改札口)の前にホームが無く、1 番乗り場は跨線橋とは反対の方向(稚内側)に歩いてスロープを上がる必要があるんですよね。「1 番乗り場」と言うよりは「0 番線ホーム」っぽい構造です。

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