2015年11月6日金曜日

次の投稿 › ‹  前の投稿

日本最長路線バスの旅 (20) 「大斎原(おおゆのはら)」

 

八木新宮線の路線バスは、およそ 5 時間と 5 分ほどかけて和歌山県田辺市は本宮町にある「熊野本宮大社」にやってきました。バス停の名前は「本宮大社前」です。
前方の液晶ディスプレイは、左側が料金表になっているのですが、ちょうど 31 番から 60 番までが表示されていますね。ちなみに「本宮大社前」の直前の「祓戸団地前」の時点で、整理券は「94 番」まで出ていました。夢の 100 番超えがあるのかどうか、どうぞご期待ください(笑)。

大斎原(おおゆのはら)

「本宮大社前」に 3 分ほど停車したのち、バスは「大斎原前」に向かって出発しました。これまた読めないバス停名ですが、「大斎原」は「おおゆのはら」と読むのだそうです。
というわけで「大斎原前」バス停に到着しました(早っ)。実は、「本宮大社前」と「大斎原前」の間は 150m くらいしか距離がありません(新宮方面の場合)。そして、またしても見慣れない形のバス停が……。緑色の、どことなくナイジェリア国旗を思わせるこのバス停は「龍神バス」のもののようです。
この、思わず「読めねーよ」と毒づきたくなる「大斎原」(おおゆのはら)は、熊野川の中洲を指す地名だったのだそうです。現在は「日本一高い大鳥居」が建っているのですが、実は、熊野本宮大社の社殿が元々は大斎原にあったのだとか。ただ、大斎原の社殿は 1889 年の大洪水で流されてしまい、その後は 500 m ほど北にある小高い丘の上に再建されて現在に至るようです(詳しくは Wikipedia の「熊野本宮大社」をどうぞ)。

そう言えば、本宮大社の近くで河原に停まっている路線バスを見かけて凄く驚いたのですが、元々は河原に社殿があったような土地柄なので、路線バス程度で驚いてはいけなかったのかも知れませんね。まだまだ修行が足りないようです。

大型車 1 台分の幅しかない!

「大斎原前」を出発した八木新宮線の路線バスは、一路終点の新宮駅へ向かう……と思いきや、なんと国道 168 号線から離れて国道 311 号線(しかも旧道)を西へと向かい始めました。西へ向かい始めたのはいいのですが、問題はこの道幅!
どう見ても、大型車 1 台分の幅しかありません。対向車が来たらどうするのでしょうね……。わざわざこんな狭い道を西に向かう(地図を見るとわかりますが、本宮から見ると新宮はちょうど南東の方向にあるのです)のは何故に……と思ったのですが、この先には「湯の峰温泉」という温泉があったのですね。
またしても、観光地仕様の写真付き「つぎの停留所でお降りください」です。

狭い道に入ったところで、「まぁ旧道だし、ところどころ狭いところもあるよね」と思っていたのですが、この区間はガチの旧道でした(汗)。
なんとこんな調子の 1 車線道路が約 3.7 km も続くのです。


バスの運転手さんは当然プロですから、こんな狭い道でも泰然と運転していましたが、いやはや本当に凄いなぁと。もはや尊敬の眼差しで見てしまいますね。

伝説の湯の峰温泉

湯の峰温泉のバス停が見えてきました。前方には先行する他社バスの姿も見えます。これだけの狭い道ですから、各社でしっかりとダイヤも調整しているのでしょうね。
「湯の峰温泉」バス停に到着しました。「小栗判官誕生の地」という幟が見えますね。
小栗判官」って誰だっけ? と思ったのですが、Wikipedia には「伝説上の人物」とありますね。伝説上の人物の生誕地を名乗っていいんでしょうか(汗)。

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International

0 件のコメント:

新着記事