2021年10月19日火曜日

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春の道北・船と車と鉄道で 2016 (202) 「この先 44 km 区間 路面凹凸あり」

 

道道 84 号「豊富浜頓別線」を西に向かい、豊富町に入りました(相変わらずのブレた写真ですいません)。牛が遠く利尻島を望む温泉を堪能している……のかと思いましたが、足を滑らせてサロベツ湿原の沼にハマってしまって助けを求めている可能性もあるので気が抜けません。
猿払村と豊富町の境界は東西を隔てる分水嶺上にあります。ここから先は下エベコロベツ川(天塩川水系)の流域です。
豊富町に入って 3 km ほど進んだところで、道道 785 号「豊富中頓別線」が分岐しています。「知駒しりこま峠」を経由して中頓別に向かうルートなんですが、道北では珍しい本格的な峠道のようです。
北海道の真ん中を南北に貫く脊梁山脈は、十勝岳や日高山脈などえげつないくらい峻険な山が多いのですが、北に向かうと天北峠や天北峠……あれ?……のように、うっかり山を造り忘れたようなところもあるのが面白いですね。そしてどちらの天北峠も早くから鉄道路線が通っていた(いずれも廃止済み)のは、田辺朔郎を始めとした当時の技師が抜け目なく仕事をしていたことを示しているのかもしれません。

一坑橋

豊富町内の道道 84 号は、基本的には「下エベコロベツ川」の北側を通っていますが、途中で何度か下エベコロベツ川を渡っています。これは上流側から数えて三つ目の橋ですが、「一坑橋」とあります。このあたりは「日曹炭鉱」があったので、その坑道が近くを通っていたのかもしれません。
以前にも何度か見た、カントリーサイン入りの青看板が見えてきました。「国道 40 号」を入れるためか、文字サイズが比較的小さめのデザインのようです。これも偶に見かけますね。

この先 44 km 区間 路面凹凸あり

豊富温泉まであと 4 km ほどと言ったところですが、稚内に向かう道道 121 号との分岐が近づいてきました。右折すれば稚内・沼川、直進すれば豊富温泉ですが……ここは右折で。道道 121 号「稚内幌延線」で稚内に向かうことにします。
道道 121 号「稚内幌延線」に入りました。稚内市街まで 55 km ほどありますが、焦りは禁物です。「隣町まで 50 km」は良くあることなので……。
青看板の下にもヘキサと縦長ヘキサが並んでいました。そう言えば、枝幸のあたりで良く見かけた「青看板風ヘキサ」を見なくなりましたね。
そして、こちらは浜頓別以北で良く見かける印象がある「路面凹凸あり」です。「この先 44 km」というのは痺れますね……!

豊幌川

道道 121 号は、下エベコロベツ川の北支流である「豊幌川」沿いを北東に向かいます。この川名もアイヌ語由来っぽい雰囲気がありますが、山田秀三さんは「豊幌というアイヌ地名を聞かない」として、合成地名ではないかと考えていたようです。川名を示す大きな看板がありますが、随分と低いところにあるのは風対策なんでしょうか……?
豊富町豊幌を抜けてからは、丘陵をダイナミックにアップダウンする区間が続きます。道路の少し上にガスがかかっているのですが、これは控えめに言っても最高ですよね……!

サロベツ川

何度かアップダウンを繰り返した後、サロベツ川流域の豊富町有明というところにやってきました。このあたりも牧畜が盛んなのでしょうか。
「有明橋」でサロベツ川を渡ります。相変わらず看板の位置が低いですね……。

アップダウンを繰り返し

前方に十字路が見えてきました。交叉点の手前と奥にそれぞれ交通遮断機が用意されているので、必要に応じて両方向で道道 121 号を封鎖できるようになっているようです。
道道 121 号は再び上り坂に差し掛かりました。アップダウンが続きますが、勾配は緩やかですしカーブも少ないので、全体としてとても走りやすい道です(凹凸はあまり気になりませんでした)。何よりも車の数が少ないのが良いんですよね(スピードの出し過ぎには注意です)。

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