2021年10月11日月曜日

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春の道北・船と車と鉄道で 2016 (196) 「『鍾乳洞橋』の崩落」

 

「中頓別鍾乳洞自然ふれあい公園」の「ぬく森館」のすぐ手前まで戻ってきました。あとは「鍾乳洞橋」を渡るだけです。
この「しょうにゅうどうばし」のおかげで、「ぬく森館」から遊歩道に向かう際のアップダウンが無くなるため、「展望サークル」まで車椅子で入ることができます(車椅子の方が鍾乳洞に向かう場合は、専用駐車場から別ルートがあります)。

消えた「鍾乳洞橋」

ところで、この「鍾乳洞橋」なんですが、Google マップの航空写真で見てみると……


えっ……!? これはまるで橋が存在しないかのよう……というか、どう見ても橋がありません。まるでイリュージョンのような話ですが、可能性は二つに一つです。一つは「航空写真は『鍾乳洞橋』の架橋前に撮影された」で、もう一つはまさかの「『鍾乳洞橋』は撤去されてしまった」なのですが……

Google マップの航空写真の正確な撮影日を確認することはできないのですが、Google Earth なら撮影日を(おおよそ)知ることができるとのこと。Google Earth で「ぬく森館」を見てみたところ、やはり Google マップと同じく「鍾乳洞橋」の存在は無く、「画像取得日」は「2018/09/03 以降」と出ていました……。

気になって少し調べてみたところ、「中頓別町長ブログ」に「大雪の爪痕」というエントリーがありました。これによると、「鍾乳洞橋」は 2018 年 5 月までの間に大雪で落橋してしまったとのこと(当該エントリーに崩壊後の写真も出ています)。

改めて、在りし日の「鍾乳洞橋」の写真ですが、あー、これは……。
この「鍾乳洞橋」ですが、径間約 26 m の木製の橋のようで、間に橋脚は無く、また上部・下部ともにアーチなども見当たりません。人が橋の上を歩く程度であれば問題なかったのかもしれませんが、橋桁一本では大量の積雪の重みには耐えられなかったということなのでしょう。

更に驚いたことに、あの「中頓別カーリング場」も「雪害による倒壊」だったとのこと。倒壊前からカーリング場としては使用されていなかったようですが……。

ということで、どうやら「鍾乳洞橋」は過去のものとなってしまったようですが、「ぬく森館」から「遊歩道」に向かう際に若干の遠回りを強いられるようになっただけで、開園中は「鍾乳洞」(第一洞窟)や「軍艦岩」などには普通に行き来できる筈ですのでご安心を。

第二駐車場へは林道経由で

「ぬく森館」に戻って「熊鈴」を返却し、車に戻ることにしました。駐車場側の出口の横には周辺の動植物を紹介するパネルが貼ってありました。こちらは「エゾリス」と「アカゲラ」ですね。
また、駐車場から「ぬく森館」に向かうスロープに面した壁には「(エゾ)ヒメギフチョウ」「ギョウジャニンニク」「ザゼンソウ」「ウグイス」「キセキレイ」が紹介されていました。
駐車場に戻ってきました。あれっ、車をこんな向きに停めていたんでしたっけ……?
「ぬく森館」の目の前の駐車スペースは 12 台分ですが、東隣にも 30 台以上駐車できそうなスペースがあります。
そして「第二駐車場」(?)に向かうルートにはこんな標識が。どうやら一方通行だったようで、「第二駐車場」に向かうには林道側を通るのが正解のようです。

「止まれ」

想像を遥かに上回るレベルの満足感でお腹いっぱいになったので、「中頓別鍾乳洞」を後にして北に向かって再出発です。あっ、自販機もあったんでしたね。そして自販機の横にも周辺の動植物の紹介が……(ああああっ!)
駐車場を出て、スロープを下りた先で民有林林道「弥生線」に戻ります。
なるほど、逆三角形の標識は丸い標識用のボディ(?)で代用するんですね。それにしても、この人を小馬鹿にした感じは……(笑)。

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