2019年9月10日火曜日

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夏の焼尻・天売・道北の旅 2015 (98)「空白の『開通予定』」

 

国道 275 号の「えんじん橋」を駆け下りると、前方に T 字路が近づいてきました。どうやら普通の T 字路のようで、国道 275 号と言えども一時停止が必要なようです。

伝統を大切に(ぉぃ

国道 275 号を南下して幌加内町の添牛内や北竜町の碧水に向かうには、この T 字路を左折です。つまり……
……当然のごとく右折したわけで。「朱鞠内の迷走」はもはや伝統芸の域に達しつつあります(自分で言うな)。あと「しゅまりない湖」って湖以外ひらがな……なんですね。
「冬期間通行止」の案内が出ていましたが、期間?は空欄のままに見えます(画素数がアレなカメラですいません)。実は、道道 528 号「蕗の台朱鞠内停車場線」の一部はずっと通行止めが続いているので、通行止めなのは冬に限った話では無いのです。

毎度おなじみのあの看板

ジェイ・アール北海道バスの路線バスがやってきました。JR 深名線の転換バス、でしょうか。JR 深名線は朱鞠内湖の西側と北側をぐるっと回って名寄に向かっていたのですが、このあたりにはバスが走れる道が無く、そのせいで路線廃止が遅れた……という話を聞いた記憶があります。
右手に「笹の墓標展示館」の案内が見えてきました。場所を考えると雨竜ダム建設にまつわる悲しい出来事に関する展示でしょうか。一度見ておかないといけませんね……。
右折すると「朱鞠内湖畔」に行けるようです(あ、漢字だ)。ということで、ダム観光は右折するのが正解なのですが……
今回はダム観光がメインでは無くて、通行止めのゲートを見に行くのがメインなので(いつからそうなった)、道道 528 号を行けるところまで(!)北上します。毎度おなじみ「遠別・板谷方面には通り抜け出来ません(道路未開通のため)」の黄色い看板が光ります。

ウツナイ川を渡って

ウツナイ川にかかる橋を渡ります。センターラインこそあるものの、大型車同士のすれ違いだと苦労しそうな幅の橋です。以前は国道でもこの手の幅の橋が見られたものですが、最近急速に淘汰されつつありますね。最後まで残るのは国道 40 号の天塩大橋でしょうか。
ウツナイ川の上流には「雨竜第二ダム」があり、ダム湖の「宇津内湖」が形成されています。朱鞠内湖とはトンネルでつながっていますが、本来は別の湖です。道路脇に警告板がありましたが、ダムの放水を知らせるサイレンについてのものでしょうね。
道道 528 号の左右には農地が広がっています。人家があるので、このあたりは普通に通行可能です。

終わりはいつも突然に

ところが……その時は突然にやってきます。蛍光色の看板には「100 m 先 通行止ゲートあり」との文字が。この警告が巧みなのは「通行止」とは明言していないところで、あくまでゲートの存在を警告する、という体をとっています。
まぁ、実際には通行止めなんですけどね。そして通行止めゲートには何故か先客が(!)。「通行止めゲート」の良さがついに周知されてきたということでしょうか(それはどうだろう)。
ゲートは片持ち式のもので、上には「通行止め」の標識と「通行止」の文字が。ゲートの奥の「!」はこの先がダート路になっていることを注意喚起するものでしょうか。
この写真では確認できませんが、緩やかな右カーブを過ぎたところで舗装が終わり、その先はダートのようでした。そして、道道 528 号がここで事実上の「開かずの道道」になっているということは、「雨竜第二ダム」と「宇津内湖」に車でたどり着くことはできない……ということになります。人造秘境湖……ということになりますね。

空白の「開通予定」

ゲートの上のボードには「開通予定」を示す欄がありますが、やはりと言うべきか空欄のままです。支笏湖の西側に事実上廃道状態に朽ち果てた道道がありますが、朱鞠内湖の西側の道道も、もしかして……と不安になります。

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