2022年3月15日火曜日

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春の道北・船と車と鉄道で 2016 (247) 「『保留運別橋』と『歩留運別神社』」

 

枝幸町歌登本幌別のポウルンベツ川沿いにある、とある集落にやってきました。道路の右側に看板が立っていたのですが、左カーブの右側にあるので、北からやってきた車にとっては見えづらいですね……。


「魚にやさしい」という文字の下には魚道と乳牛(ですよね?)のイラストが。この集落は少しだけ高台にあって川からもやや離れています。右下には「ありがとう 釣り場に感謝 あと始末」「車 ゴミのマナーを正しく守って下さい」と書いてあるのでしょうか。何がどう「魚にやさしい」のか、今ひとつ謎の残る看板です。

「保留運別橋」と「歩留運別神社」

道道 764 号「本幌別上毛登別線」は「謎の看板」のあたりで東に向きを変えます。直進するとポウルンベツ川沿いを通って道道 220 号「歌登咲来停車場線」に合流することになりますが、道道としては右折して南に向かうルートが認定されています。

ここは右折して南に向かうことにしましょう。右折するとほどなくポウルンベツ川を渡ることになりますが……
橋の名前が「保留運別橋」でした。川名は「ポウルンベツ川」ですが、この橋の名前を無理やり読むと「ポルウンベツ橋」になりそうな気もします。英語表記では Poryunbetsu Bridge となっていますが、カタカナに直すと「ポリュンベツ橋」となりますね。
ちなみに先程の「謎の看板」の近くには「歩留運別神社」があったとのこと(Google マップでは「──神社跡」となっていました)。橋の名前は「保留──」で神社の名前は「歩留──」ですが、「ほりゅう」だったり「ぶどまり」だったり、どちらも別の読み方ができてしまうのが面白いですね。

このあたりの地名については、1980 年代の土地利用図には「ポールンベツ」の文字がありましたが、現在は「歌登本幌別」の一部になってしまったようです。

「第 2 号橋」いまむかし

道道 764 号は「ポウルンベツ川」沿いを離れて、支流の「岩屋ポウルンベツ川」沿いを遡ります。1.5 km ほど走ったところに分岐点があり……
道道は左にカーブして「歌登本幌別」へ、右に分岐する道路は「町道岩屋の沢線」とのこと。「歌登本幌別」だけ今風の丸ゴシック体になっていますが、色合いがちゃんと合っているように見えるのは見事ですね。
岩屋ポウルンベツ川を渡る「第 2 号橋」は左に緩やかなカーブを描いています。例によって橋名表示板も左に傾いていますが、路面にもバンク角があるので違和感は……ありますよね、やっぱ。
航空写真で見るとこのようにカーブしているのですが……


1970 年代の写真では、現在とは異なる位置に橋が存在していました。1972 年に道道に認定されているので、その後のどこかのタイミングで橋を架け直したようですね。

(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)

向こうに見える雪山は

右手にゴルフ場のような草原?が見えますが、ゴルフ場では無さそうなので牧草地なんでしょうか。
何気なく撮影した写真ですが、このあたりは直線的にショートカットするように改良工事が行われた場所だったようです(1970 年代の航空写真では既に改良済み)。
鞍部を越えて北見幌別川の流域にやってきました。北見幌別川を渡るところは良い感じの S 字カーブになっています。遠くに見えるのは「函岳」や「坊主山」でしょうか……? まるで安曇野あたりの風景にも思えてしまいますね。

道道 764 号・起点

歌登本幌別で道道 220 号「歌登咲来停車場線」と合流します。道道 220 号に「本幌別橋」があるので、道道 764 号の橋は「第 2 本幌別橋」です。
路線は異なるとは言え、同じ川に橋を 2 本架けるとは勿体ない感もありますが、この地形だと他に妙案は無さそうですね……。

(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)
道道 220 号との交点が近づいてきました。左折すると歌登の中心部に、右折すると音威子府村の咲来さっくるに出ることができます。
そしてこの交叉点は道道 764 号「本幌別上毛登別線」の起点……ということになります。
「止まれ」の下には路線名込みの縦長ヘキサ(?)がありましたが、路線の起点であることを示す標識らしきものは無かった……ような気がします。

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