2011年10月14日金曜日

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隠岐ジオパークの旅 (27) 「ジブリっぽい何か」

 

次なる目的地は

御神木が凛々しい「大山神社」を後にして、次なる目的地を目指します。あ、私はずーっと S さんの言う通りに車を走らせているだけです、はい。で、到着したのがこちらです。
島後最高峰(で合ってるかな?)、大満寺山のすぐ麓のようです。何があるかと言えば……
またしても鳥居です。隠岐は、神話の里「出雲」のお隣ということもあるからか、神社の数がもの凄く多いのです(実はもう一つ理由があるのですが、それはまた追々と)。さっそく中に入りたいところですが……
「『告』 これより中へ入ることを禁止します」とあります。そして左側には「『危険』 根を守るために除草しておりません。自然動物(ハチ・マムシ等)が多数生息しています」とありますね。出ました「マムシ」!(笑)

ジブリっぽい何か

で、ここには一体なにがあるのかと言えば……。
なんだかジブリっぽいですが(←)、これは「乳房杉」(ちちすぎ)と言うのだそうです。こんな案内板もあります。
そして、ここでもうっすらと霞がかかっているのですが、ここではこれが当たり前なのだそうです(季節にも依るのでしょうが)。風穴があって、そこから冷たい空気が流れ出てくるのですね。まわりと比べて 5 ℃ ほど?は涼しいのだとか。うん、確かに真夏なのにここは涼しかったです。

「枝」が「幹」に?

さて、この「乳房杉」ですが、何故にこのような幻想的な姿形になったかが気になるところです。ヒントとなる写真がこちら。
これは、隠岐だけではなく、日本海側の樹木に多く見られる……(と聞いたような気がする)……特徴らしいのですが、普通は横に向かって伸びる筈の「枝」が、あたかも「幹」のように上に向かって伸びていくのだそうです。そして、この「幹のような枝」が少しずつ「気根」を成長させた結果、このような姿形になったと考えられるのだとか。

また、この「乳房杉」の樹齢も約 800 年とされていますが、この約 800 年の間に地表が少しずつ侵食されたのではないか、と見る向きもあるようです。つまり、昔はもっと地面が「気根」の近くまであったのが、時が経つにつれて少しずつ地面が削られてしまい、結果として(比較的)高い位置に気根が残ったのではないか、という考え方です。
まぁ、メカニズムもさることながら、そういったことを一切抜きにして、自然の造形の妙を愉しむ……それだけでもお腹いっぱいになることができる、そんな場所です。

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