2012年7月16日月曜日

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道東の旅 2011/春 (85) 「『ウチダ』なのにアメリカ産」

 

根室半島

ネイチャーセンターの中に、根室半島の地図が展示されています。
もちろん、単なる地図では無くて、各地点でどんな野鳥が観察(確認)されたかを表した地図です。たとえば、ここ「春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター」では……
こんな風に。

実は近かった「走古丹」と「春国岱」

せっかくなので、ちょいとこの地図をお借りして、「走古丹」「厚床」「春国岱」の三地点の位置を示してみました。
走古丹と春国岱の間には、かつて「遠太の渡し」という渡し船があって、要はとても近い位置関係にあるのですが、車だとわざわざ厚床経由で行くしか無いわけです。とても遠回りであることが分かりますね。

「ウチダ」なのにアメリカ産

続いてはこちら。
はい。「根室市に生息する特定外来生物」です。「ウチダザリガニ」なんてものがあるのですが、「ウチダ」なのにアメリカ産なのだそうで。

北海道には 1930 年アメリカから食用として摩周湖に入れられました。その後、北海道各地に持ち出されたと考えられています。在来種であるニホンザリガニを、食べてしまったり、ザリガニペストを感染させて、死なせてしまう危険があります。根室市では明治公園の池にもウチダザリガニが生息していますが、持ち帰るのは絶対に行けません。
NEMURO ざりがに探偵団が防除(駆除)活動を行っており、協力してくれるメンバーを募集しています。
(春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター内展示の説明文より)
ありがちな話ですね。明治以降、北海道を「開拓」するにあたって、動物性タンパクをいかに(安価に)量産するかが鍵となり、いろいろと試行錯誤が重ねられたと言いますが、これもその一環なのでしょう。当時は、外来種による生態系の破壊などは想像すらしていなかったのでしょうね。

展示をしげしげと眺めていたところ、学芸員?のお兄さんが声をかけてくれて、色々と解説していただきました。ありがたい限りです。

そして、ここでも注意すべき外来種として「セイヨウオオマルハナバチ」の名前が挙がっていますが、それぞれの剥製?も展示されていました。
「セイヨウオオマルハナバチ」(外来種)と「ノサップマルハナバチ」(稀少在来種)は見分けがつきにくい、なんて話もありましたが、なるほど、確かにそうなのかも知れませんね。

思わず協力

ここでちょっとばかしトイレへ。
うーむ。こんな言われ方をすると、節電に協力せざるを得なくなりますよ、ね(やめなさい)。

「ソ」の罠

さてさて。ん、「スソクじょうほう」なるコーナーがあります。一体これは何でしょう?
む、「スソク」ではなくて「スンク」だったみたいです。orz ちょっと読みづらいので、拡大したものを引用してみましょう。

根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターの使命である「春国岱の保全」および「自然保護思想の高揚」に賛同し、施設のパートナーとして集い、その事業の支援または発展に貢献することを目的としたボランティア団体です。
(春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター内展示の説明文より)
写真を拡大したものではちと読みづらいので、詳しくは http://www.marimo.or.jp/~nemu_nc/workn/volunteer/sun-gaiyo.htm をご覧いただくと良いと思います。

春国岱を望む

ネイチャーセンターから春国岱のほうを眺めてみました。
ずっと曇りがちの日でしたが、ここに来て雲の切れ目から陽が差してきましたね。とてもいい雰囲気です。

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