2011年7月4日月曜日

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北海道・東北の旅 2010/夏 (141) 「『活彩あおもり』の真実」

 

「三航北国日誌」第 141 回です。本日は、「輝くあおもり新時代」の真実に鋭く(どこがだ)迫ります。

格差社会はここまで来た

むつ湾フェリー「かもしか」は、カーフェリーとしてはかなり小型な 600 トン級の船なのですが、実はモノクラスではなくて、「特別室」が存在します。というわけで、ちょっぴりセレブな気分が味わえるかも知れない?「特別室」の内部を独占(どこがだ)公開します!
「特別室」は、船体後方の一角にあります。
さすが「特別室」だけあって禁煙です(←)。いや、禁煙であるか否かが論点ではないですね。「特別室」を利用するには、大人 500 円のルームチャージがかかるようです。

「活彩あおもり」の真実

では、中に入ってみ……るその前に! 実は、船内のあちこちにこのような謎の?ステッカーが貼られています。
─輝くあおもり新時代─ 活彩あおもり」と書いてあるのですが、これを見て「あれ……?」と思われた方はいらっしゃいませんかっ! そう、どこかで目にした(耳にした?)感じがするのです。それは何かと尋ねたら……(べんべんっ♪)
これでした(笑)。はい、一時は夕張市長選の最有力候補と言われ、やたらと経営するホテルが火事になることでも有名な「羽柴誠三秀吉」氏の十八番なのです。

選挙のキャッチコピーは、2002年の長野県知事選挙からは「輝く(地名)新時代」を使用していた。(例:2007年4月22日に投開票された夕張市長選挙のキャッチコピーは、「輝く夕張新時代」であった。)
(Wikipedia 日本語版「羽柴誠三秀吉」より引用)
そして、この「羽柴誠三秀吉」こと「三上誠三」氏は、青森県北津軽郡金木町(現在は五所川原市)の出身なのですね。こいつはちょっとした事件の匂いを感じます(←)。で、さすがに「これではまずい!」と気づいた人がいたのか、
ご覧のように、修整を施したバージョンも見かけました。うん、確かにこれなら重大な問題にはならないですね。

写真は真実を語っている……

で、そんなミステリアスなステッカーが誘う「特別室」の中はと言いますと!
……。えー、学食ではございませんので念のため。いやー、なんかもっとこう「せれぶりてぃー♪」で「ごぉーじゃすっ」な雰囲気を想像したくもなるじゃないですか。その上、中に入っても検札があるわけでもなく、「え、入っちゃっていいのこれ?」という雰囲気が満載です。

ただ、カメラというのも面白いもので、絞りや露出がちょちょいと変わるだけで、こんな雰囲気にもなります。
これだと、一転して鹿鳴館のような(どんなだ)空間に見えてしまうから不思議なものですね。

厳しい現実

もっとも、現実は甘くないもので、
無賃入室をとがめられるお客さん……ではありません。はい、出港の直前あたりに、係の方が入室料を徴収に来られました。手前のヘルメットのおじさんは、おそらく直前まで車両甲板で積み込みを担当されていた方なのでしょうね。高級感とはちょっと違うけれど、これはこれで、ほのぼのとした感じがして良いものです。

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