2024年1月4日木曜日

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十勝バス広尾線の旅 (11) 「広尾線鉄道記念館」

 

広尾線鉄道記念館」兼「広尾バス待合所」の中に入りました。かつての広尾駅ですが、駅時代の改札ブースがそのまま残っていたんですね。
さすがに「発車時刻」の表はきれいに消されてしまっていました。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 5 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

「広尾線の歴史」と題された写真の下には、国鉄広尾線が廃止された当時の広尾町長の「ごあいさつ」が綴られていました。素朴な筆致ですが、とても惜別感のある良い文章ですよね。
ちなみに横には毎度おなじみのこの方々の写真も。

広尾線鉄道記念館

かつての駅構内の 1/3 ほどが「広尾線鉄道記念館」の展示スペースとなっていました。広尾駅は国鉄広尾線と国鉄バス日勝線の乗換駅だったこともあってか、割とスペースに余裕のある駅だったみたいですね。
「広尾線の各駅」と題された一角には、広尾線の駅が所在する自治体ごとにまとめられていました。これ、わかりやすくて良いかも……?
幕別町」のコーナーがあって「あれっ?」と思ったのですが、なるほど 1957(昭和 32)年に設置された「依田駅」が幕別町内にあったのですね。
帯広市」のコーナーには「愛国駅」と「幸福駅」が上下に並んでいました。広尾線は不思議なことに「仮乗降場」の存在しなかった路線らしく、唯一の例外だった「幸福仮乗降場」も設定後僅か数ヶ月で駅に昇格していました。
広尾線の各駅の紹介以外では、パノラマ模型や保線用具などが展示されていました。

十勝案内バス??

旧駅舎のほぼ中央部が「広尾バス待合所」です。右側手前にドアが見えますが……
待合所の一角に「十勝案内バス乗車券定期券回数券うりば」の文字が描かれた窓口がありました(読み方が違うのでは)。
鉄道の駅としては廃止されて久しい「広尾駅」ですが、十勝バスの切符売り場はバリバリ現役だったんですね。確かにバスを定期利用するに当たって、地元で定期券が買えないとめちゃくちゃ不便なわけで、こうやってカウンターがあると安心感が段違いのような……。
よく見ると「片道定期券 好評発売中」とありますね。どういった場合に最適なのか、ちょっと考えが回らなかったのですが、学生さんが登校の際にバスを利用して、下校の際は歩いて帰る、あるいは家族に迎えに来てもらう……と言ったシチュエーションがある……とか?

広尾町立図書館鉄道記念館文庫

向かいのシャッター(かつては売店があったのでしょうか?)の手前に本棚が見えますが、どう見ても広尾線や北海道とは無関係の本が並んでいるように見えます。
本棚には「広尾町立図書館鉄道記念館文庫」の文字が。なるほど、町立図書館の出張書架という扱いなんでしょうか?(無人図書館?)
「車中でも、自宅でも OK」とありますが、なるほど、地元の人が帯広までバスで移動する際の「暇つぶし」に良いのかも……(乗り物酔いをする人にとっては厳しそうですが)。
文庫本も色々と充実していますが、よく見ると右の方に「マクベス」もありますね。依田(幕別町)を経由する転換バスは廃止されてしまったみたいですが、幕別町忠類は十勝バス広尾線の重要な経由地の一つです(何の話だ)。
書架の左にはカタログラックがあり、観光バスなどのパンフレットが置かれていました。
【おことわり】本記事内の写真は以下の目的のために Adobe Firefly の生成 AI による生成塗りつぶしを使用しているものがあります:ダストノイズ除去

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