2021年6月23日水曜日

次の投稿 › ‹  前の投稿

春の道北・船と車と鉄道で 2016 (126) 「消えた覆道」

 

国道 231 号で浜益から増毛に向かいます。雄冬岬を越えるこの区間は、険阻な地形をクリアするためにトンネルが沢山ある……という認識です。まずは「二ッ岩トンネル」に入ったのですが……
トンネルの内部は、右に左にうねうねとカーブしている区間もあります。

セーブポイント?

こちらは非常駐車帯だったと思いますが……
緑色の光の色合いが、なんかセーブポイントっぽいですよね。昨今の RPG はオートセーブが当たり前になったこともあってか、「セーブポイント」は今後廃れゆくような気もしますが……(汗)。でもまぁ、良く考えると「非常駐車帯」と「セーブポイント」って、役割はほぼ同じような気も……。

「セーブポイント」を通過した後はしばらく直線が続き、僅かに右にカーブした先が出口です。

浜益トンネル?

「二ッ岩トンネル」を抜けた先は「浜益区千代志別」です……が、すぐに次のトンネルの入口が見えています。
次のトンネルは「浜益トンネル」のようです。
トンネル延長 454 m で、途中で左にカーブしているようですね。

中は意外とピッカピカ

さっそく中に入ってみましょう(ホテルじゃないんだから)。トンネルの内壁が妙に白く見えますね。通常、トンネルの内壁はエンジンの排気などで煤けるほか、コケ類やカビなどが広がることもあり、黒っぽく変色するのがお約束だと思うので、これは内壁のクリーニングを行ったということでしょうか。
浜益トンネルは、予告通り出口の手前で左にカーブしていました。左にカーブした先は厳密には覆道のようにも見えます。

消えた覆道

トンネル出口と一体化した覆道の先には、次のトンネルの入口が見えています。
あっ、トンネルとトンネルの間に覆道を建設中なのですね。なるほど、基礎の上にこうやって鉄筋を生やしていくんですか……。
ただ、トンネルポータルをよく見ると、トンネル名が記されていた筈の銘板が外されています。
そして、この短い区間に覆道が存在していなかったというのも変な話だなぁと思ったのですが、Google ストリートビューを見ると、既に 2014 年の時点でこのような鉄骨製の覆道が存在していたようです。


なるほど、鉄骨製の覆道を解体して、新たに鉄筋コンクリート製の覆道の建築を開始した……というところだったのですね。こうやって考えると、随分とレアなものを見せてもらったような気がします。

銘板の謎

手前のトンネルの入口には「浜益トンネル」という銘板がつけられていましたが、本来の名前は「千代志別トンネル」だったようです。

2016 年 5 月の時点では「千代志別トンネル」と次のトンネルの間の覆道が取り払われていて、次の「ガマタトンネル」の入口が見えていた、ということになります。「ガマタトンネル」と「雄冬岬トンネル」は 2016 年 1 月に両トンネルを結ぶ新トンネルの掘削で一体化され、「浜益トンネル」という名前に変わったとのこと。

「千代志別トンネル」と「浜益トンネル」の間も覆道で一体化されることになるので、千代志別トンネルの入口に「浜益トンネル」の銘板をつけた、ということなんでしょうね。でもそうなると「トンネル延長 454 m」という案内板はウソっぽくなるので……どうするんでしょうね。

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International

0 件のコメント:

新着記事