2022年4月19日火曜日

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春の新日本海フェリー「すいせん」スイートルーム "Avignone" 乗船記(苫小牧 FT 編)

 

苫小牧東港フェリーターミナルにやってきました。朝は稚内にいて、そこから色々と寄り道したものの 21 時過ぎにフェリーターミナルに到着したので……まぁ予定通りと言ったところでしょうか。

「新日本海フェリー」では、出港時間の 60 分前までにフェリーターミナルに到着するようにお願いしています(GW や夏休み・年末年始などの繁忙期は「90 分前」入りが推奨とのこと)。但しこれは「乗船手続き」に関するお願い事項なので、乗船手続きが不要な場合はその限りでは無い……ようにも読めてしまいますね。

新日本海フェリーでは、事前に Web で乗船券の予約・購入を済ませて、2 次元バーコードが印刷された「e 乗船券お客さま控」を持参することで乗船手続きが不要になりますした場合も、新型コロナウィルス感染症のパンデミックのため、一旦ターミナルに入って検温と乗船手続きが必要とのこと。それでも出港時間の 60 分前にはフェリーターミナルに到着しておきたいものです。

デッキプラン

少し時間に余裕があるので、「新日本海フェリー 苫小牧ターミナル」の中に入ってみましょう。苫小牧とは言うものの、市内にある「西港」とは違って、「東港」は厚真の町外れにあります。近くに店はありません(汗)。というか周りは「原野」と言った雰囲気がぷんぷんと……。
乗船手続きを行うカウンターですが、まだ係員の方の姿は見えません。厳密には GW の連休は既に終わっていて、金曜日の平日を挟んだ後の土曜日なので、意外と混んでないのかも……?
カウンターの隅のほうには、「デッキプラン」(を印刷した紙)が置かれていました。
どうやらこの日出港する秋田経由の寄港便「フェリーあざれあ」と、敦賀行き直行便「すいせん」の大型車輌の積載位置を定めたもののようです。大型車輌の積載位置が不適切だと、船体の重心が不適切な位置になり、最悪の場合は転覆してしまうので、船体のバランスを考慮してバッチリ位置決めを行っている……と聞いていましたが、なるほどこうやって決めていたのですね。

苫小牧から秋田経由で新潟に向かう「寄港便」ですが、土曜日に出発する便だけ秋田・新潟経由で敦賀まで足を伸ばしています。「寄港便」が敦賀に到着するのは月曜日の早朝です。

カウンターに人がいないので、乗船手続きの開始を待つ人の姿もちらほらと。

とりあえず 2F へ

今回は「e 乗船券お客さま控」を持参しているので、乗船手続きの開始を待つ必要はこれっぽっちもありません。とりあえず 2F に向かいましょうか。
2F には「待合ホール」と「売店」「軽食コーナー」「喫煙室」があるほか、「トイレ」と「授乳室」もあるとのこと。
乗船口は 3F にありますが、まだ乗船開始前なので閉鎖されています。徒歩での乗船開始は出港の 1 時間前からのようですね。
自販機コーナーの前にはベンチが置かれているのですが、この衝立?はちょっと面白い構造ですね。薄い鉄板でレースのカーテンを作ったらこんな風になるのかな、と思わせます。天井の重量を支える柱としての機能は無さそうですが、パネルを支えることはできますし、シースルーなので後ろに自販機コーナーがあることもわかるようになっています。

船内 Q&A など

船内での Q&A と船内紹介が並んでいました。手前には顔出しパネルも見えますね。
これから乗船する「直行便」の船内も紹介されています。おなじみの「主な通過ポイント」の予定時刻表もありますね。
こちらは「船内サービス時間」の案内です。フェリーではスタッフの皆さんが色々と掛け持ちでサービスを提供しているので、売店も含めてどうしても営業時間が不規則になります。……まぁ、実際に乗船して「あれっ」と思うのは売店(ショップ)とカフェくらいなんですけどね。

防波堤……?

壁にもポスターなどがいくつか貼られていましたが……
その中に「厚真町津波ハザードマップ」が。まるで「日高自動車道」が防波堤のように見えますが……え、まさか防波堤としての役割もあったりして……?
ところでこのハザードマップ、予想される浸水の高さで色が塗り分けられているのですが、1~4 m が海のような色合いなので、今ひとつインパクトに欠けるような気も……。まるで「現在地」が沖合にあるかのように思えてしまうんですよね。

先代「すずらん」

待合室には「すずらん」の模型が置かれていました。この「すずらん」は先代のようで、ケースには「1996 年 6 月 11 日~2012 年 6 月 18 日就航」の文字が。新日本海フェリーの高速船は碇泊時間を最小限に切り詰めているので、20 年を待たずに退役に至るケースもある……ということなんですね。

苫小牧市と厚真町

前述の通り、新日本海フェリー「苫小牧フェリーターミナル」は「苫小牧東港」にあります。「苫小牧東」と言ったものの、実際の所在地は苫小牧市の隣町の「厚真町」なんですが……
このびみょうなネーミングに相応しく、「苫小牧市観光協会」と「厚真町観光協会」のパネルが左右に並んでいました。「厚い真ごころの町」というコピーは、釧路市の「くしろよろしく」に負けない鉄板ネタですね……。

厚真町公式キャラクター「あつまるくん」が「厚真町へようこそ!」と歓迎していましたが……
もうちょっとサイズアップしても良さそうな気も。

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2 件のコメント:

プレーリードッグ さんのコメント...

今年の2月に新潟-小樽間に乗りましたが、コロナ禍なので運用が変わったのか、新潟港では「e 乗船券お客さま控」を持っていても、1階のチケットカウンターに寄り、検温と個室のカードキーの受取がマストになったようです。
これを知らないで、乗船口に行ったら検温器をわざわざ下に取りに行ったり、乗船後も案内所でカードキーの発行と、フェリー側に面倒を掛けてしまいました(^_^;)

>「厚真町津波ハザードマップ」が。まるで「日高自動車道」が防波堤のように見えますが……え、まさか防波堤としての役割もあったりして

あります。同じ国交省の所管なので、東日本大震災で仙台での仙台道路、東松島市での三陸自動車道の高架部分が堤防として機能したので、今では高架道路に下から昇れる避難階段が取り付けられています

Bojan さんのコメント...

プレーリードッグ さん:
コメントありがとうございます。拝読していて思わず「ああああ……」と頭を抱えてしまったのですが、そうですよね。検温……しますよね。新型コロナのパンデミック以後に新日本海フェリーに乗船していないことが見事に露見してしまいましたが、ご指摘の点を本文に加筆するように致します。本当にありがとうございます。

「日高自動車道」防波堤説ですが、やはり防波堤としても活用できるのではないか……という認識なんですね。厚真のあたりは見渡す限りの平野なので、日高道は貴重な「高台」としての役割もあると理解しました。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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