2023年12月19日火曜日

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春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (161) 「夢の北広場」

 

「インデアン まちなか店」で夕食を食べ終えたので、ホテルに戻ります。実はこの写真の真正面に「ホテル日航ノースランド帯広」が見えているんですよね。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 5 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

このバスはいつか見たバス

あれっ、このバスは……。この「創立 90 周年記念 復刻塗装車両 社会式株スバ勝十」という文字の入ったバス、どこかで見かけた記憶があるのですが……。
実はちょうど 4 時間ほど前に、忠類バス停に停車していたのがこのバスでした。カラーリングが同じで異なる個体じゃないか……と思われるかもしれませんが、忠類バス停に停車中の車両は「16-01」で、
このバスも「16-01」なので、同じ個体なのではないかと……。

いつも以上に黄色いバス

おやっ、こんなところに HBC のロゴが。寿司屋さんの 2 階・3 階という随分と小ぶりな立地ですが、地方支局だとこの程度の規模感で十分だということなんでしょうか。
またしても十勝バスですが、これはいつも以上に黄色い十勝バスですね……。どことなく JR 西日本を彷彿とさせるものがあるような……。
駅前広場のすぐ手前まで戻ってきました。ちょうどナンバープレートが隠れる位置に街路樹を配していますが、これは偶然ではなく狙ったもの……だった筈。

夢の北広場

ここには「リッチモンドホテル帯広駅前」があるのですが、ホテルの隣が「夢の北広場」という名前の広場になっています。
駅のすぐ近くにこんな空き地があるというのは穏やかならざるものを感じるのですが、1977(昭和 52)年頃の航空写真を見てみると、駅前の道路ネットワークが今とかなり異なることに気づきました。

(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)
現在の航空写真と照らし合わせた上での推測ですが、「夢の北広場」は帯広駅北口に向かって伸びていた「西 3 条通」の跡のように思えます。


帯広駅を高架化することで、鉄道によって分断されていた南北方面のキャパシティを拡大するために西 3 条通を南西に延伸し、駅に向かっていた旧ルートは南 11 丁目通を西に延伸することで代替した……と言ったところなんでしょうね。

要は帯広駅の高架化で降って湧いた空き区画だと思われるのですが、もしかしたら高値で売却する算段をしていたのに地価が期待したほど上がらなかった……みたいな話があったりするのでしょうか(汗)。あるいは「長屋王の呪い」みたいな話があったらどうしようかと思ってドキドキしたのですが……。

「ラリー北海道 2017」開催決定!

右手に「JR イン帯広」の建物が見えてきました。見事なまでに駅チカの立地ですが、これは帯広駅の高架化がなった後で建てられた……ということになるのでしょうね。ホテルをやめてサービス付き高齢者向け住宅に生まれ変わるという話ですが、振興局所在地の代表駅の真ん前にサ高住というのも……意外感があるかな、と。
手の形をした謎のアートの横の植え込みには「ラリー北海道 2017 開催決定!」との看板が。帯広は日本初の WRC イベントとして開催された「ラリー・ジャパン」のヘッドクォーターが置かれた場所ですが、いつの間にか開催地が札幌近郊になってしまい、開催が途絶えたと思ったら今度はトヨタのお膝元(愛知県)での開催になってしまって「ぐぬぬ……」と思った人も少なくない筈……。
そもそも帯広から札幌に HQ が移ったのも、勝毎(十勝毎日新聞)と道新(北海道新聞)の対立による意趣返しという説もあるくらいで「なんだかなぁ」なんですが……。もともと十勝エリア(陸別とか足寄とか)にはラリー向けのグラベルコース(おそらく林道とかでしょうね)が豊富にあり、WRC イベントに昇格するまでの下地が十分にあった……ということで、現在も全日本、あるいはアジパシ(アジアパシフィックラリー選手権)の一戦として「ラリー北海道」が絶賛開催中です。

帯広駅 1905 年新規敷設レール

資本主義の横暴と多数派の専横に心を炒めながら、じゃなくて痛めながら駅前広場を歩きます。
帯広駅名物?の気温計の前にやってきました。ゴールデンウィークなのになんと気温が 27 ℃ もあります。これは色々とよろしくないですよね……。
「帯広駅 1905(明治 38)年新規敷設レール」だとされるオブジェに戻ってきました。正面に交番があり、その横に「JR イン帯広」がありますが、1977(昭和 52)年頃の空中写真を見た感じでは、確かにこのあたりに 1 番線が通っていたように思えます。
帯広駅を高架化するに際しては、駅の南西側にあった貨物ヤード(あるいは留置線)に高架線を建設して、少しずつ高架に移していった……ということなんでしょうね。

懐かしの古瀬駅

帯広駅のきっぷ売り場にやってきました。自販機が 3 台並んでいます。
運賃表は 2,000 円以内の駅が掲載されています。東は白糠から西は占冠(帯広から 98.9 km)まで……のように見えますが、新得から新夕張の間は普通列車の設定が無いため、運賃の記載もありません。よく見ると白糠(帯広から 101.0 km)にも運賃の記載が無いので、厳密には 1,840 円の古瀬(帯広から 94.7 km)まで、ということになりそうですね。
なお、浦幌と白糠の間の「直別駅」「尺別駅」「古瀬駅」はいずれも既に廃止済みですので、現在はこの運賃表も随分と様変わりしちゃっているんでしょうね……。あと新得から金山までの駅(新得・東鹿越間は 2016 年 8 月 31 日以来バス代行中)の扱いも寂しい感じが……。
ホテル日航ノースランド帯広に戻ってきました。次の朝は早いので、寝過ごさないように気をつけないと……。

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