2022年12月5日月曜日

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春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (33) 「富芦道路」

 

「三段滝」を出発して北に向かいます。相変わらず人の気配が希薄な中を進むと、前方に突然青看板が。富良野に向かう道道 135 号「美唄富良野線」はこの先で分岐です。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。

交叉点には右折車線も設けられているのですが、極限まで省略された白線が画期的ですね。今にして思えば、ゼブラゾーンを思いっきり踏んでいるような気もしますが……。
2018 年 5 月のストリートビューではこんな感じだったので……あ、なるほど。イエローラインが引かれる前だったんですね。


右折して道道 135 号を富良野に向かいます。富良野まで 23 km というのは意外とあるなぁという印象なのですが、「芦別まで 41 km」は遠いと感じないのに「富良野まで 23 km」を「意外とある」と感じるのはちょっと不思議ですよね。

横穴式石室……?

前方にトンネルの入口が見えてきました。四角いトンネルポータルがとてもユニークですが、このサイズ感は古墳の横穴式石室を彷彿とさせるような……(汗)。
「大滝トンネル」という名前の横穴式石室に入ります。かなり新しそうに見えますが、6 世紀……じゃなくて 21 世紀に入ってからの完成でしょうか?
石室トンネルの中は至って普通の形状です。箱型のポータルにしたのは意図的に雪を積み上げるため、とかですかね……?

重量感

「大滝トンネル」を抜けて富良野に向かいます。この道路は国道ではなく道道ですが、道幅や状態は国道と大差ない……というか、下手な国道よりも良いかもしれませんね。札幌と富良野を直結する最短ルートなので、整備もしっかりとなされている印象があります。
道路脇にはこんな標識も。重量感がありますね……。
「咲別橋」を渡ります。この橋の右側を「サキペンベツ川」が流れているので、それに因んだネーミングでしょうか。

富芦トンネル

このまま「サキペンベツ川」沿いを南に向かうと遠回りになるので、道道 135 号は「富芦トンネル」(2,729 m)でショートカットします。
トンネルの手前には駐車場も設けられています。チェーン脱着所を兼ねているのでしょうね。
トンネルの入口周りは異様に情報量が多いですね……。石碑?の上に「富芦トンネル」の文字があり、そのすぐ横には「カニ咲橋」という橋の名前が(何故「カニ」?)。
右側の建物も気になりますが、トンネルと川の間の僅かな平地?に建てられているので、かなり平べったい形のようです。トンネルの照明まわりの管理棟とかでしょうか。


トンネル内には緩い左カーブが 2 つありますが、出入り口付近の 300 m ほどは直線になっています。トンネル内のカーブは出入り口付近に設けられることが多い印象があるので、ちょっと不思議な感じがありますね。

川の向こうは富良野です

トンネルを抜けると「尻岸馬内川」流域ですが、まだ芦別市のままです。
トンネルの出口にも駐車場が設けられています。出口のすぐ先に橋があるところまで芦別側とそっくりですね。
富良野まであと 13 km になりました。順調に距離を縮めていますね。
このあたりでは「尻岸馬内しりきしまない川」が市境になっているので、「春楡橋」と「いちい橋」の間で一瞬富良野市に入ってから芦別市に戻り、その後「尻岸馬内橋」で再び富良野市に入ります。
分水嶺を境界にしないと水利権で揉めそうな感もありますが、昔はちょくちょく入会地が設定されていて、近隣のコタンの住民が川を「共用」するケースもあったみたいです(川が境界になっているケースが全て入会地に由来するわけでは無いと思いますが……)。

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