2018年9月7日金曜日

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春の東北小旅行 2015 (75)「大槌町の小鎚川」

 

浪板海岸のあたりから、大槌町吉里吉里(きりきり)に向かいます。右手に見える土手は JR 山田線の築堤です。このあたりはやや内陸部を通っているので、あまり被害を受けなかったのか、あるいは比較的早く復旧が完了したのか、どっちだったのでしょう。
吉里吉里にやってきました。前方で道路が建設中(現在は供用中)でしたが、随分と海側(左側)と段差があるように見えます。これはバイパスであると同時に防波堤も兼ねているのでしょうね。
現道の左にも跨線橋のような道路が見えますが、今も現役なのかどうかは不明です。この道路(2015 年当時の国道)も、現在は途中で防波堤が横断していて、廃道になってしまったようです。
このあたりの国道の改良は、ここまで見てきた中ではかなり大規模なもののようですね。
少し山手に進んだところに、JR 山田線の「吉里吉里駅」があります。来年からは「三陸鉄道リアス線」の駅になる予定……ですね。

実は山手に住宅地

「吉里吉里トンネル」を抜けると、大槌町の中心部に近づきます。「大槌町」というと、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた印象がどうしても強いのですが、改めて地図を見てみると、海から少し離れた山手の方に住宅地が広がっていることに気付かされます。
一方で、大槌駅の周辺はほぼ更地になってしまっています。左に分岐している県道 280 号は、おそらくかつての国道 45 号だと思われますが、建物の大半が失われたエリアを通る道のようです。
国道は、わざわざ遠回りした上で、山の中央にトンネルを掘って抜けています。常識では考えづらいルートですが、海沿いが津波などで壊滅的な被害を受けたことと、大槌川沿いと小鎚川沿いを結ぶ幹線ルートが旧・国道しか無かったことを考えると、実はすごく妥当なルートだったのかもしれません。

大槌町の小鎚川

ちなみに、この写真では字が潰れてしまって見えないと思いますが、大槌町(おおつち──)には「小鎚」(こづち)という地名があります。「槌」(つち)と「鎚」(づち)の字が違うのが面白いところですね。

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