2025年8月25日月曜日

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月山と鳥海山と西津軽 (32) 「由利仲八郎政春」

 

子吉川沿いの国道 108 号を北に向かいます。由利本荘市山本(西滝沢駅のあるあたり)にやってきました。右折すると「由利総合支所」とのことで、要は旧・由利町の中心街ということのようです。
「西滝沢駅」があり「西滝沢郵便局」もあるのに「山本」とは解せないなぁ……と思ったのですが、陸軍図には「西瀧澤沢村」の「山本」とありました。ここはかつての由利町ですが、由利町自体が「東滝沢村」「西滝沢村」「鮎川村」が合併して誕生したとのこと。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 8 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

旧・矢島街道を離れた別ルート

国道 108 号は再び「子吉川」を渡ります。ごくごく自然な道筋ですが、旧・矢島街道が子吉川の東側を通っていたのに対し、国道 108 号は西側のバイパスルートを通る……ということのようです。
「鳥海高原・南由利原」の案内が立っています。由利町が町の命運をかけて開発したリゾート地……だったかどうかは不明ですが(ぉぃ)、あのあたりはかつて「鮎川村」だったんですね。

由利仲八郎政春終焉の地

このあたりの国道 108 号は「矢島街道」から見ると「バイパスルート」なんですが、もともと子吉川の西岸側(主に旧・西滝沢村)を通る幹線道路があり、それを流用したっぽい感じなので、あまりバイパスっぽい雰囲気はありません。
「由利仲八郎政春終焉の地」とあります。由利本荘市指定史跡とのこと。


「由利」と言えば「真田十勇士」に「由利鎌之助」という人物がいたのですが、「真田十勇士」の活躍自体はフィクションであるものの、「由利鎌之助」という人物が大阪の陣に従軍したという記録があるとか無いとか……(どっちだ)。モデルとなる実在の人物がいたんじゃないか、という説があるようです。

「由利仲八郎政春」でググると「由利氏の発祥と由利の地名」というページが引っかかりました。これによると旧「由利町」や「由利高原鉄道」の「由利」は鎌倉時代の豪族の姓らしいのですが、このあたりに移住した人々のルーツは信濃のあたりではないかとのこと。真田氏も信濃なので、「由利鎌之助」という人物が人気を博したというのもリアリティがある……のかも?

で、結局「由利仲八郎政春」のことは詳しくわからなかったのですが……(ぉぃ)。

ゆりの里

バス停の前後のフェンスに「ゆりの里」という文字とイラストが描かれていました。このあたりは「奉行免」という地名だそうですが、なんか曰くのありそうな地名ですね。
ピクセル等倍で切り出したので残念な画質ですが、「鳥海高原」に向かう広域農道が分岐していました。
この青看板、よく見ると結構手が入ってますね……。

謎のシースルー素材

国道沿いには「もしもしピット」がありました。秋田県は「もしもしピット」が有意に多い印象がしてきましたが、チェーン脱着場と兼用しているケースが多い……?
左側のフェンスは防風柵なんでしょうか。普通にフェンスの向こうの景色も見えるんですが、どういう素材なんでしょう……?
「由利総合支所」(かつての由利町役場)と由利高原鉄道・鳥海山ろく線「前郷駅」に向かう橋が近づいてきました。「滝沢橋」という橋で、矢島街道はこの橋で子吉川を渡っていたみたいです。
このあたりの国道 108 号は子吉川の堤防上を通っているのですが、左側にお硬い感じ(伝われ)の建物がありました。役所にしては妙な場所にあるなぁ……と思ったのですが、これは「JA 秋田しんせい 由利支店」とのこと。

「黒沢踏切」交叉点

再び「鳥海高原」に向かう道が分岐していました。「鳥海グリーンライン ←入口」の文字も見えます。
「鳥海グリーンライン」は「鳥海ブルーライン」の知名度にあやかった紛い物……と決めつけてしまうのは言葉が過ぎると思うのですが、それはさておき色々と味わい深い、楽しい道だとは言えるかと思います。県道の路線名にも統一感はゼロですし、最終的には市道か広域農道のような道になってしまうのですが、その辺も御愛嬌ということで。

「鳥海高原」に向かう道路が接続する交叉点ですが、なんと踏切のすぐ手前にありました。踏切信号は無いので、一時停止が必須です。交叉点名が「黒沢」なのもユニークですね。
「黒沢踏切」を渡った先(の右側)にはローソンがありました。まぁ国道なんでコンビニがあっても何の不思議も無いのですが、そう言えば久しぶりかも……?
しっかりとカントのついた、R=150 m くらいの左カーブを抜けます。
「鮎川」を渡って「南福田」というところにやってきました。日本海東北自動車道の「本荘 IC」まではあと 4 km とのこと。

妙に長いアンダーパス

日本海東北道(の「本荘 IC」)へは 300 m 先を右折して秋田県道 43 号「本荘西目線」に向かうとのこと。
林の傍の交叉点を右折します。実は左側を由利高原鉄道「鳥海山ろく線」が通っていて、県道 43 号はトンネルのようなアンダーパスで線路を横切っていました。
上空から見るとこんな感じです。トンネルでは無いのですが妙に長いアンダーパスですね……。

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