2019年2月24日日曜日

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アイヌ語地名の傾向と対策 (609) 「シブンナイ川・ヨロポップス川・タツネウシペオッペ川・ポポロ川」

 

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。

(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)

地図をクリックしたら地理院地図に飛べたりします。

シブンナイ川

supun-nay?
ウグイ・川


和寒町西部を流れる「辺乙部川」の南支流の名前です。

……見事なまでに手持ちの情報が無いのですが、音からは supun-nay で「ウグイ・川」ではないかと思えます。もしかしたら元は supun(-ot)-nay あたりで「ウグイ(・多くいる)・川」だったのかもしれません。

紋別市と湧別町の境に「シブノツナイ川」が流れていますが、それと同じではないかなぁ、と。

ヨロポップス川

e-oro-pop-us(-i)??
頭(水源)・その中・湧き上がる・いつもする(・ところ)


シブンナイ川の西支流の名前です。シブンナイ川とタツネウシペオッペ川の間を流れています。なかなか楽しそうな川名ですが、その意味するところは良くわかりません。

「ヨロ」は i-oro で「その・その中」と解釈できないか……と考えてみたのですが、類型を見つけられなかったのでちょっと怪しいかもしれません。ということで、e-oro で「頭(水源)・その中」かな、と考えてみました。

「ポップス」は pop-us(-i) で「湧き上がる・いつもする(・ところ)」かなぁ、と思われます。ということで二つ合わせてヤンm……じゃなくて…… e-oro-pop-us(-i) で「頭(水源)・その中・湧き上がる・いつもする(・ところ)」と解釈できそうな気がします。扇状地の端のほうの湧き水を水源とする川、と捉えられていたのかもしれません。

タツネウシペオッペ川

{tat-ni}-us-{pe-ot-pe}
{樺の木}・多くある・辺乙部川


辺乙部川の南支流で、シブンナイ川とヨロポップス川の西側を流れています。一部の地図では「タツネウシベオッペ川」とありますが、「辺乙部川」が「ペオッペ──」なので、これも「──ペオッペ川」と考えるべきかと思います。

これまた手元の資料に記載が無いのですが、{tat-ni}-us-{pe-ot-pe} で「{樺の木}・多くある・辺乙部川」かなぁ、と思われます。

天塩郡天塩町に「辰子丑」で「タツネウシ」と読ませる傑作な地名があるのですが、意味を同じくする地名かな、と思われます。

ポポロ川

pop-oro?
湧き上がる・ところ


辺乙部川の西支流に「十一線川」という川があるのですが、その「十一線川」の北支流の名前です。これも pop-oro で「湧き上がる・ところ」ではないかなぁ、と思います。

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