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椅子にはオットマンのようなものもついていて、サイズもゆったりしています。これは「グリーン船室」のシートだったのでしょうか。
椅子の上には網棚(厳密には金網ではなくパイプが渡してある棚)があり、まるで列車のようですが、シート横に「救命胴衣」が置かれているので「ああ、船だなぁ」と再確認させてくれます。
1 人掛けのシートが左右に並んでいますが、これはあくまで展示用の配置だったんでしょうか。それとも現役時代からそうだったのか……?
背もたれの横には読書灯が設けられていました。夜間便でどうしても本を読みたい時に重宝したのかもしれませんね。
飾り毛布(!)
こちらには 2 人掛けの椅子が並んでいます。左には毛布のようなものが置かれていますが……毛布が適当に置かれている……のではなく、これは「飾り毛布」とのこと。
「飾り毛布」とは何ぞや……という話ですが、要は「折り紙」の毛布版(!)だったみたいです。毛布を単に畳んで置いておくのではなく、わざわざ折り上げていたみたいですが、現在ではちょっと考えられない形での「おもてなし」ですね。
連絡船の寝台のセットアップは時間面で多少の余裕があったということなんでしょうか……? だとすれば、現代人はこういった「余裕」を失ってしまった……とも言えそうですね。ホテルのチェックイン・チェックアウトすら機械相手の場合もありますし……。
全自動制御システム
こちらは「全自動制御システム」と題された展示です。「津軽丸型の自動制御システム」とあります。「主な自動化」として
- ジャイロ・パイロットによる操縦
- 係船索の調整
- ヒーリング装置による船体傾斜の調整
- 航海機器のデータ記録
- 主機、発電機の負荷分担、発電機の切換
ブレーキ用圧縮空気装置、各給油装置、消火装置などの運転 - 運航に必要な装置の監視や記録
- 船位自動測定装置による航法援助
- 定時放送の気象情報などの受信
また「主な遠隔操縦化」としては
- 操舵室からCPP・バウ・スラスタの推力制御。
- ポンプ操縦室からの船尾扉の開閉。
- 総括制御室から、主機の発停、流体接手の接離、発電機の運転、推進機関係補機類の発停。
なお Wikipedia によると、「八甲田丸」は「津軽丸型」と言いつつも、ヒーリング装置(必要に応じて船体下部の水槽に注水を行いバランスを取るもの……だと思います)などがオリジナルの「津軽丸」とは異なっていて、これらの変更点の評価が上々だったために「津軽丸」よりも長く使用された……とのこと。
青函トンネル
「青函トンネル」のパネルもありました。「青函連絡船」にとっては自らの使命にとどめを刺すものですが、「洞爺丸事故」のような未曾有の大事故が起こってしまった以上、より安全な「発展的解消」が求められた……と考えるべきなのでしょうね。Tour route
それでは「順路」に従って先に進みましょう。でっかく英語で「Tour route」の文字が追加されていますが、これはまぁ当然の措置ですよね……。改めて現在位置のおさらいです。3 階「遊歩甲板」の船首側に来ています。グリーン船室のシートが並んでいたのは、この図だと上部の網掛けの部分ですね。
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